モデルから写真家になり亡き夫がプロカメラであり師匠であったアミタマリさん。
カメラを構える凛とした姿が被写体としてもイイんじゃないかと思ってしまう格好いい女性プロカメラマンのアミタマリさんの使用するカメラや写真集からプロフィールまで掘り下げていきたいと思います。
この記事の目次
写真家 アミタマリとは(プロフィール)
アミタ マリ(あみた まり) 1973年 45歳 山口県出身
専修大学文学部卒ーモデルー野村浩司に師事ーフリーランス
2003年 宝島社新聞広告朝日広告賞グランプリ受賞
カメラマンのアミタマリさんは1973年生まれで山口県出身です。
専修大学文学部卒業後にモデル活動を経て写真家に転身されています。
モデルの仕事をしている際に、後の夫である野村浩司に出会いがきっかけでした。
野村浩司のもとで雑用のバイトをしながら暗室に入れてもらったり、プリント作業を手伝わせてもらって裏方の仕事に魅力を感じるようになり、写真を学びたいと思ってモデル業を完全にやめて野村浩司に師事するようになりました。
2006年に出版された写真集「シャッター&ラブ10人の女性写真家たち」では、parcoでの展示でアミタマリのポートレート写真には独特の空気感のあるビジュアルの衝撃を受けた人も多くいました。
またアミタマリさんは写真家として音楽業界にも大きく関わっておられます。
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、Chara、RIPSLYM、サザンオールスターズ、PerfumeといったアーティストのCDジャケットや木村カエラの写真集などを手がけており、多くの音楽関係での有名人の写真をカメラに収めています。
カメラの撮影中は体がブレないように三脚は滅多に使用せず、裸足になって滑らないように下半身を安定させる撮り方も有名です。
2013年9月に夫の野村浩司を亡くしており、その際は悲しみに暮れたアミタマリでしたが、その喪失感を乗り越えようとして亡くなった翌年に写真展を開いています。
息子と共に撮影旅行に出かけており、一緒に写真撮影をしたものがその写真展に出されています。
その写真展の名前は「eternity展」と言われており、夫へのトリビュートとも言える作品で構成されています。
亡くなった夫の視野と同期しようと撮影された様子があり、モノクロームの風景写真が約40点も展示されました。
夫の野村浩司が無くなった後も息子と共に生活をしています。
新しいことにチャレンジするため「GR II」のカタログ撮影もされました。
今も新しいことにチャレンジしようという意欲を抱いています。
写真家として仕事をこなしており、タレントやアーティストの写真をしっかり撮影するために限られた時間内で工夫をしながら写真撮影を行っています。
自分で自らライトの準備をして、光の調節を慎重に行うなどプロとしての仕事にこだわりを持ちながら仕事をこなされています。
アミタマリさんが使用するカメラ
アミタマリさんがが使用しているカメラは何なのか紹介していきます。
RICOH GRⅡ
アミタマリさんは交感度コンパクトデジタルカメラの「GR」を使用して写真撮影をされています。
「GR」を使うきっかけとなったのは、カメラマンのアシスタントとして野村浩司が使用していたことです。
「GR」のフォルムや単焦点であることに惹かれてアミタマリもGRを使うようになりました。
「GR」を使用して撮影していたのはライブ写真などのステージなどに加えて、ミュージシャンの楽屋での様子も密着して撮っていました。
「GR」はコンパクトであり、楽屋からステージまでの狭い通路でも対応することができ、ストロボも付いていることからGRを使用して撮影することが多いようです。
また「GR」のようにコンパクトであれば、ミュージシャンもあまり緊張せずに写真を撮ってもらうことができるので、楽屋などのリラックスできる場所では自然体を撮影しようと思うとGRがベストとのこと。
音楽関係の人たちを撮影する際も「GR」を利用して写真を撮っており、多くのミュージシャンのカッコ良い写真や美しく写っている写真を撮っています。
またライブ撮影以外でも旅行などで「GR」を持ち歩いているようです。
「GR」はコンパクトになっているため子供でも使用して撮影することができます。
子供は目線も低く撮りたいものがはっきりしているので「GR」を使用して子供にも写真を撮らせています。
そのためアミタマリの子供にも「GR」のカメラを使用させて、良い写真を撮ることができているようです。
実際にeternityの写真展を開いたときも「GR」を使用して撮っており、コンパクトなカメラとは思えないほどの美しい風景の写真をカメラに収めています。
写真展でも「GR」を活用して写真を撮影しています。
アミタマリさんは「GR II」のカタログ撮影を行うときも、「GR II」を使用しており「GR II」を使って撮影するのがとても好きなことが分かります。
このようにアミタマリさんは、ライブや写真展、カタログ展などいろいろな写真を撮影する際に「GR」を使用して写真を撮っています。
そのほかではインタビュー記事の中でCONTAXを使用されている写真があるのですが、このあたりは語られているものがないので詳しくはわかりませんでした。
アミタマリさんはカメラで写真を撮る際も、三脚を使用せずに裸足になってカメラを安定させて写真を撮るなど、アーティストらしい独自の発想から心に響く写真を撮り続けています。
アミタマリさんのSNS・インタビュー
オフィシャルサイト
Instagram(#アミタマリ)
オフィシャルサイトではPORTFOLIOで芸能人を撮影された写真が少しずつですが、掲載されています。
SNS関係は一切されていないようなので、最新情報が知りたい場合は、オフィシャルサイトのインフォメーションをチェックしておく方が良さそうです。
ちなみにInstagramでは#アミタマリで投稿が164件あり、アミタマリさんの貴重なオフショットもあったりしました。
GRist
デジカメWatch
プロフィールで紹介している部分も多いですが、アミタマリさんがカメラマンになったきっかけや、亡き夫との関係からお子さんのことまで語られています。
元モデルということもあって掲載されている写真に映るアミタマリさんがどれも格好いい!
男の私から見ても、こういう凛とした女性は憧れてしまいますね。
アミタマリさんの写真展や写真集
個展 etemity
アミタマリの写真集や作品で1番心に残るのは写真展eternityで撮影された写真です。
夫である野村浩司が亡くなった際に、亡き夫に視野と同期するという心持ちから撮影を行っています。
モノクロームの写真が40点展示されており、モノクロームの写真でありながら神秘的な感覚を抱くことができます。
風景としては色が付いている方がその風景の美しさを引き出してくれて、心に打たれる印象を持つことができますが、eternityのモノクロームの写真は色が付いていないにもかかわらず、美しさを表現できているため心が感動することができます。
モノクロームの写真でも、たくさんの魅力を引き出す写真の撮り方があるのだと写真を撮る際の勉強にもなります。
eternityの作品はアミタマリが撮影した写真の中でも特に印象的な写真が数多くあります。
写真展 DEAR
また同じ写真展では「DEAR」という写真展も開かれました。
空を見ることが忘れていた時期があり、地面と前しか見ることができなかったときに、ふと空を見上げて撮った1枚の写真から毎日空の写真を撮り続けたようです。
その空の写真が多く展示されたのが「DEAR」という写真展です。
2016年に展示された写真は、とても数多くの空の風景を見ることができ、空の写真も違う雰囲気を出していることから、空という1つの風景でも数多くの思いを感じさせることができる写真展だと思います。
空だとあまり気にしない風景かもしれませんが、その空の風景の魅力を写真を用いて引き出していると感じることもでき、写真を見た後は空がどんな状態か見てみたくなります。
こちらの「DEAR」は写真集も販売されており
から購入することが可能です。
シャッター&ラブ 10人の女性写真家たち
10人の女性写真家が思い思いに撮られた作品のなかにアミタマリさんもおられます。
モデルも宮崎あおいや木村カエラ、上野樹里ほか豪華な顔ぶれが被写体になっています。
RICOH GRⅡ カタログ
GRIIのカタログ作品をもアミタマリの作品です。
アミタマリもカメラ撮影の際にGRを使用しているため、GRのカメラの作品の魅力をカタログというカテゴリーで見事に表現しています。
この写真撮影をするにあたってのアミタマリのインタビューも掲載されているので、アミタマリのカメラマンとしての意気込みやスタイルを知ることもできます。
さらにもっと見たい方はRICOH GRⅡカタログを覗いて見てください!
LOVE AND HATE
アミタマリの写真集としては「LOVE AND HATE」という写真集があり、これはTOKIE氏を楠部真也氏と共に1日で撮影して偶然できた写真集となっています。
モノクロの写真から色の付いた写真までいろいろあり、その人の魅力を引き出しています。
こちらも写真集の「DEAR」と同じく、アマゾンなどでは取り扱いがないのですがソードフィッシュONLINE STOREから販売されています。
ただ現在はSold Outになっていますので、気になる方はちょいちょいサイトをチェックしておいた方が良さそうです。
アミタマリさんまとめ
まさにできる女性って感じのカッコイイ女性の代表のようなカメラマン アミタマリさん。
亡き夫に想いを馳せた作品から、RICOH GRⅡのカタログまで静的に訴える写真と動的に訴える写真。
どちらも感じは違えどエモーショナルな感じがして感情に何かグッとくる何かがあります。
見ているとスナップが衝動的に撮りたくなるような、突き動かされる情動を揺さぶってくるアミタマリさんの写真。いつかこんな魅力的な写真を撮って見たいと思ってしまいました。