このブログで今までに多くの有名プロカメラマンを根掘り葉掘り調べてきましたが、それもこれも一番気になるのは、どんなカメラを使っているかです。
やっぱり良いなぁと思うカメラマンが使っているカメラが何なのか気にならないわけがありません。
そんなわけで今までご紹介したカメラマンの数は28名で、まぁ全然キリがいいわけではないのですが、一旦その中でもどのカメラが多く愛用されているのか発表したいと思います!
この記事の目次
総勢28名の有名プロカメラマンはこちら
・市橋織江 ・田中達也 ・奥山由之 ・ナカモトダイスケ ・イルコ・アレキサンドロフ
・濱田英明 ・ジェットダイスケ ・アミタマリ ・クロダミサト ・今岡晶子
・ハービー・山口 ・公文健太郎 ・新井卓 ・森栄喜 ・高木こずえ
(順不同)
その方も名前を聞いたことのある超有名往路カメラマンばかり!
そして個性的な方々ばかりなので、愛用するカメラも多岐に渡ります。
なので正直カメラの中でもシリーズまで分けてしまうとかなり細分化されてしまいますので、SONYのα7Ⅲ、α7RⅢ、α7RⅡなどの同じシリーズのものは合わせてカウントしていきます。
またカメラマンによってはカメラを数種類分けて使用されている場合もあったので、メイン以外にもよく使われているサブ機に関してはカウントに入れています。
第4位は同数3機種まさかのフィルムカメラ
シリーズに分けてもかなり票が割れ、第3位は2票づつの3機種となりました。
Contax T2・T3
こちらのカメラを愛用されているのは森栄喜さんと奥山由之さん。
特に森栄喜さんはこのContax T2を使用するカメラマンとして有名です。
T2は1990年に発売されたモデルで当時から今もライカと並ぶようなコンパクトフィルムカメラを代表するカメラ。
当時の価格で120,000円と高級なカメラで今も根強い人気を誇っています。
その人気の一旦も森栄喜さんが使用していることから、という部分もあるようです。
また、同じContaxでは蜷川実花さんがContax 645を使用されていたりもします。
Pentax 67シリーズ
こちらのカメラは濱田英明さんと荒木経惟さん。
荒木経惟ことアラーキーはライカを使用されていることで有名ですが、こちらのカメラも使用されています。
そしてSNSで世界的なフォトグラファーとなった濱田英明さんはこちらPentax 67Ⅱをメインカメラとして愛用されているのが有名です。
中判サイズでフィルムカメラであるPentax 67Ⅱは濱田英明さんにとってデジカルカメラでは忘れがちな写真の価値を確かめながら、フィルムカメラのフィルムロールの少ない枚数で撮らなければならない制約を大事にされています。
Canon EOS 1v
こちらのCanon EOS 1vを使用されているカメラマンは同順位で紹介した濱田英明さんと公文健太郎さん。
濱田英明さんはサブ機として使用されているようで、公文健太郎さんはCanon EOS 1vをメインカメラとして愛用されています。
現在は生産終了している機種でプロの過酷な使用を前提に作られたCanon最後のフラッグシップ一眼レフカメラです。
公文健太郎さんは様々なロケーションで撮影されることが特徴でタフに作られたCanon EOS 1vはまさにうってつけのカメラと言えるのではないでしょうか。
第3位のこの3機種、全てフィルムカメラを第3位にしてすでに癖の強いラインナップになってしまいました。
有名プロカメラマンともなると、真に自分の表現に合うものを愛用されているので、古くても良いもの、そのカメラでしか表現できないものをセレクトされているように思います。
第3位は超高級カメラ
第3位は3票でも超有名カメラがランクインしました。
ライカシリーズ
ライカMP
言わずもがなの荒木経惟ことアラーキーはもちろんメインカメラはライカを愛用されており、大御所のハービー・山口さんもメインカメラにライカMP、クレイジージャニーでもお馴染みの佐藤健寿さんもサブ機としてライカMPを愛用されています。
カメラの中でも超高級カメラとして君臨しているライカ。
憧れはしても雲上カメラのライカは全く手が出せません。やはりそれでもライカにしかない写りがプロカメラマンの中でも人気なようです。
第2位は同数2機種で王道カメラ
第2位は同数4票ずつで2機種、どちらもメーカーの王道カメラとなりました。
Canon EOS 5Dシリーズ
Canon EOS 5D markⅣこちらのカメラを愛用されているのは超大御所の篠山紀信さん、水中カメラマンの佐藤かな子さん、女性カメラマンの中でも特に有名な蜷川実花さん、そして第4位でも登場した公文健太郎さんです。
公文健太郎さんはフィルムカメラのメイン機としてはCanon EOS 1vを使用されていますが、デジタル一眼のメイン機としてはCanon EOS 5D markⅣを愛用されています。
蜷川実花さんは自身の好みとしてはフィルムカメラだそうですが、仕事の現場ではよりスムーズに撮影が行えるCanon EOS 5Dを使われています。
水中カメラマンの佐藤かな子さんはキャノンEOS学園の東京校講師の顔もあり、そのため勿論カメラはCanonでCanon EOS 5D markⅢを使用されています。
超大御所である篠山紀信さんはかつてのインタビューにて「いまの時代を撮影するのは、今のカメラがいい」と答えられていて、時代に応じてカメラも変更されています。
なでしこキッカーとして活躍した澤穂希さんを撮影された際にはCanon EOS 5D markⅡで撮られています。
唯一変わらないものとして「撮影する自分自身」とも話されていて、何とも格好いいです。
あと実はジェットダイスケさんもこのブログの紹介時にはこちらのカメラを使用カメラして紹介していた方がいたのですが、現在はほとんど使われている様子を見たことがないので除外しました。
RICOH GRシリーズ
このランキングの中で唯一のAPS-Cサイズのコンパクトカメラで、こちらのカメラを愛用されているのが、アミタマリさん、高木こずえさん、ハービー・山口さん、森山大道さんの4名です。
ハービー・山口さんはカメラの使いわけでメイン機が2種類あり一つが先にも紹介したライカで、もう一つがRICOH GR DIGTALです。
GRはカバンおサイドポケットに入れてストラップもつけておらず、いつでもサッと取り出して撮影が出来るようにされています。
アミタマリさんがGR Ⅱ、高木こずえさんがGR DIGTAL Ⅳ、森山大道さんがGRシリーズをずっと愛用されています。
どちらもやはりハービー・山口さん同様にサッと取り出せて「今だ!」と思う瞬間を逃さないGRに信頼を寄せています。
森山大道さん曰く「手に馴染む、使い心地が一味違う」と言うように単純な性能ではなく、いかに自分にフィットしてベストの瞬間を捉えることが出来るかに重きを置かれているように感じます。
女性プロカメラマンの愛用率も多く、コンパクトで扱いやすい面も含めて女性におすすめのカメラかもしれません。
第1位はフルサイズミラーレスカメラの立役者
カメラ業界がフルサイズミラーレス一眼に移行し始めた立役者とも言える、後にミラーレスカメラのレジェンドになるかもしれないこのカメラです!
SONY α7シリーズ
2017年の11月にα7RⅢ、2018年の3月にα7Ⅲと発売されたSONYのフルサイズミラーレス一眼ですが、第三世代にしていよいよ一眼レフカメラの性能凌駕し、一眼レフカメラ時代からミラーレス時代への移行を予感させたカメラ。
α7RⅡあたりからその気配はあったのですが、ついにフルサイズミラーレスの完成形の登場によりカメラマンの中でもミラーレス一眼への移行が目立ち、映えある第1位という結果になりました!
こちらのカメラを愛用されているのは、ジェットダイスケさん、ナカモトダイスケさん、イルコ・アレキサンドロフさん、佐藤健寿さん、田中達也さんです。
特にジェットダイスケさん、ナカモトダイスケさん、イルコ・アレキサンドロフさんはYOUTUBERとしても活躍されていて、いち早く触った結果そのカメラの良さから今まで持っていたカメラから移行されています。
ジェットダイスケさんとイルコ・アレキサンドロフさんがα7RⅢを愛用し、ナカモトダイスケさんはα7RⅢとα7Ⅲを所有されていて、普段使いでα7Ⅲ・仕事でも高解像度が必要な時にα7RⅢを使用されています。
また佐藤健寿さんはミラーレスカメラ特有のフランジバックの短さの利点から他のメーカーのレンズを装着して使用するためにα7RⅡを所持されています。
田中達也さんはミニチュア写真家として活動されていて、その撮影スタイルから背面モニターから撮影後のイメージが分かるα7RⅡを愛用されています。
有名プロカメラマンの愛用するカメラランキングまとめ
その他にも多くのカメラが出てきたのですが、超マニアックだったり現行品がないものだったりで、その方以外にあまり使っている人がいないんじゃないかってカメラもちらほら。
なので逆にマニアックなカメラばかりをフィーチャーするのも面白いなと思ったり(笑)
興味のあるカメラマンを調べていくと、その方の人となりとともにカメラもどんどん気になって欲しくなってくるのが怖いところですが、自分がどんな写真が撮りたくてどんな人に憧れてイルカが分かると、自分に最適なカメラもわかってくるように思います。
私はメインのカメラにα7Ⅱを使っていますが、もっとサッといつでも使えるようにGRシリーズが欲しいと思っています。
思い切り影響を受けているわけですが、そんなのも良いんじゃないでしょうか!