いかにもカメラマンといった風貌の蓮井幹生さん。
蓮井幹生さんは1955年生まれのため現代カメラマンの中では中堅・大御所といった立ち位置なのではないでしょうか。
「蓮井幹生さんってどんな人なの?」「ウワサどおりに、すごい人なの?」と関心を抱いている方のために、蓮井幹生さんのプロフィールや生い立ち、使用カメラから写真集などまでリサーチしてみました!
この記事の目次
カメラマン 蓮井幹生とは(プロフィール)
蓮井幹生(はすい みきお) 1955年ー64歳 東京
明治大学社会学部社会学科中退ーアートディレクター守谷猛に師事ー日本デザイナーセンターースタジオ・マッセルーグラフィックデザイナーーカメラマンに転向ースナッピンブッダ設立主宰
蓮井幹生さんは1955年に東京都に生まれています。
どこの学校を卒業したか公開されていませんが、カメラマンになる前はアートディレクターのお仕事をしていたそうです。
クライアントや広告主の意向を聞きながら、よりよいものを作っていく独特の才能が求められます。
キレイなもの・面白いものを作りながら、制作側の意向も反映させていかなければならない、とても難しい職業です。
蓮井幹生さんはアートディレクターとして第一線で活躍したあと「自分にはカメラの道があるのではないか?」とカメラマンに転身。
東京都に生まれただけあり、作風の端々には都会で生きてきた人ならではの感性とダイナミックさが表現されています。
ひと言でいうなら、カッコいい・クールな作風が多いカメラマンさんです。
有限会社 蓮井幹生写真室をアップ
蓮井幹生さんは現在の住まいを長野にかまえてお仕事しています。
長野というと遠いイメージがありますが、新幹線に乗ってしまえば実は1時間半程度で東京に着いてしまいます。
冬は雪景色を夏は林のそうそうたる景色を見られる長野県。
のびのびとした長野の環境が、蓮井幹生さんの創作たましいに大きな火を宿しているのかもしれませんね。
柴犬のような愛犬を飼われているようで、SNS上には犬と一緒の写真も数多く掲載されています。
可愛いワンコとのんびり田舎暮らし羨ましいですね。
蓮井幹生さんはカメラマンとして独立したあと、蓮井幹生写真室という会社を立ち上げています。
つまり社長が蓮井幹生さんです。蓮井幹生写真室では、主に広告を中心にしたお仕事を引き受けているようです。
蓮井幹生さんの携わる広告
蓮井幹生さんのフェイスブックを見ると「セキスイハウス」「キューピー」「ドミノピザ」など大手クライアントの名前が挙がっています。
その他にもオフィシャルサイトでは手掛けられた広告作品が掲載されていて、見ると「これも蓮井幹生さんが手掛けていたのか」と超有名なものばかり!
それでもどの写真もクライアントの意向を反映しながらも、蓮井幹生さんの作風の良さが消えていない味のある作品はさすがです。
長野県に住みながら東京のクライアントとお仕事を続けている蓮井幹生さん。
人生の楽しみ方をひと一倍知っている名カメラマンさんだと思います。
蓮井幹生さんの使用するカメラ・機材
都会と田舎の両方の良さをアピールし続けている蓮井幹生さん。
都会的でモダンなポートレート作品もあれば、長野の白樺林や雪景色などのナチュラルな風景も撮影しています。
蓮井幹生さんは普段どのようなカメラや機材を使っているのでしょうか?
スチールとムービーの二刀流
テレビコマーシャル用と雑誌や新聞の宣伝写真を同時に撮影することが多い蓮井幹生さん。SNSでも撮影時の状況を小まめにアップしています。
2018年の1月には「この仕事ではスチールとムービー、両方で撮影しています」とコメント。ムービーカメラが2台、スチールカメラは1台で、とある企業の広告写真を撮っていることを明かしています。
また「たった一度の瞬間を、スチールとムービー両方で撮らなければならない難しさ」もこぼしています。
常に刻一刻と変わっていっている流れゆく風景、たまたま出会うその一瞬をとらえることは蓮井幹生さんのような有名カメラマンでも難しい動作なのだそうです。
「ここだ」と思った瞬間に複数のカメラのシャッターを切るのは、たしかに大変な仕事なのかもしれません。
使用カメラはハッセルブラッド
蓮井幹生さんの撮影した写真を目の当たりにしてしまうと「どんなすごいカメラを持っているの?」と知りたくなります。
蓮井幹生さんの愛用しているカメラはハッセルブラッドというメーカーのカメラです。
日本ではあまり知られていないハッセルブラッドは、海外カメラマンの中で愛好者が多いブランドです。
カメラの生産が盛んなスウェーデンで製造されています。
戦争中のスウェーデン国内にたまたまドイツの飛行機が墜落、性能の良いドイツ産のカメラを真似て作られたのが、ハッセルブラッドのカメラの始まり…といわれています。
愛用はHシステム
ハッセルブラッドは色々なタイプのカメラを販売しています。
蓮井幹生さんの愛用しているカメラはHシステムと呼ばれるタイプのようです。
2002年から2016年まで発売されているHシステムシリーズは、実は富士フィルムも参画して作られているシリーズ。
オートフォーカスとマニュアルフォーカス、両方の所作が楽しめるユニークなカメラです。
蓮井幹生さんが愛用しているのは2005年に発売された「H2タイプ」のようです。
一眼レフのカメラとしては人気のある逸品。愛用されている方も多い銘柄なのではないでしょうか。
富士フィルムが共同制作しているだけあって、日本人が持ってもとても使いやすい処方になっています。
ストレスを感じずにサクッと1枚カメラを撮れるのが嬉しいですね。
蓮井幹生さんのオフィシャルサイト・ブログ・インスタ
カテゴリー分けされた作品が網羅されていて、手掛けたCMなどの動画も見ることが可能です。
特に動画などはよく見るCMばかりでありながら、いろんなジャンルのものがあるのも驚きです。
インスタグラムでは自然の風景を中心にアップされています。
おそらく住まわれている長野の風景を幻想的で、ちょっとノスタルジックな雰囲気で統一されています。
仕事での写真とはまた違う蓮井幹生さんの魅力を知ることが出来ます。
更新頻度は多くありませんがブログもされています。
ブログの内容は呟きではなく、内容濃いめになっていますので読み進めているとあっと言う間に時間が過ぎてしまうかも。
要注意です(笑)
蓮井幹生さんの写真集・写真展
蓮井幹生さんのプロフィールや使用カメラについて知識が増えたところで、次に気になるのが「どんな写真集や作品集を発売しているの?」という問題。
蓮井幹生さんの作品集はamazonでも購入することができます。ただし出版されている本に限りがあるのか、手に入れることは至難のわざのようです。
蓮井幹生さんは写真集を発売するとき、本名ではなく「M・HASUI」というペンネームを使っています。
普段は広告写真を撮影することの多い蓮井幹生さん、あえて創作の世界で仕事をするときとは「顔」を使い分けているのかもしれません。
そんな蓮井幹生の魅力を深ボリすることができる作品集には、どのようなものがあるのでしょうか。
ピースランド 1995-2001
「ピースランド」では1995年から2001年までに撮りためた風景やポートレートを作品集にしています。
表紙は白1色になっていますが、あえてシンプルにまとめていることによって、読者の興味を惹きつける…仕掛けになっています。
漆黒の59 / JET BLACK 59
バイクや車好きならご存知であろうル・マンの24時間耐久レースの模様を、ドキュメンタリータッチで撮影した面白い写真集が「漆黒の59 / JET BLACK 59」です。
ル・マンの24時間耐久レースはフランスでおこなわれる有名なイベントなのですが、イベント開催日になると世界中からレーサーが集まります。
文字どおり24時間一睡も眠らずに、クルマやバイクでサーキットを楽しむお祭りのような余興です。
漆黒の59では関谷正徳さんという日本人レーサーにスポットをあてて、ルポを撮影しています。
関谷正徳さんはなんとこのイベントでグランプリに輝いている優勝者。
写真集をめくっていると、クルマやバイクに全く興味のない人でも、思わずくぎ付けになってしまうハラハラドキドキの展開が用意されています。
人生において無駄なことって何ひとつ無いんだな~と学ぶことのできる作品集。
パワーが欲しいとき、会社に行きたくなくなったとき、仕事とは何かを考え直したいときにもオススメです。
DREAMS COME TRUE
れっきとした「夢」をテーマにした作品集が「DREAMS COME TRUE」
表紙はブラック1色の切ないテイストになっていますが、ページをめくると関谷正徳さんの考える愛や夢が、いっぱいいっぱい詰まっています。
関谷正徳さんの良いところは、自分の主張や考えを押し付けすぎないというところ。
読み手の余韻をきっちり残してくれているので「好きに感じればいいよ」という大人の余裕を、どこかに感じとることができます。
夢やアイなんて…と思っている人こそ、思わず胸がときめいてしまう、そんな魔法のような作品。一度手にとると大切な宝物になります。
蓮井幹生 写真展「光の画」
2018年4月28日〜5月20日には「光と画」と題した写真展も開催されていました。
アブストラクト(抽象芸術)な写真から、10年ほどの間に撮影された作品がランダムに展示された研ぎ澄まされた美しさを感じることのできる写真展です。
その他にも2017年には「Two Mountains Photography Project 2017」で蓮井幹生さんを含む写真家5名が出品した写真展などもあります。
60歳を越えた今も精力的に活動されており、写真展なども開催されていますので今後も注目しておきたいですね!
蓮井幹生さんまとめ
いくつになっても第一線で輝き続ける蓮井幹生さん。
写真ってしたい表現や感性って考えれば考えるだけ無限にあって、その感覚が失われない限り一生し続けられるものなんじゃないかなって思います。
そんな風に感じさせられ憧れるのがカメラマン蓮井幹生さんでした!