カメラマンだけでなくエッセイスト、フォトコンの審査員から果ては役者まで多岐に渡り活躍し続けるハービー・山口さん。
中学生の頃に手にしたカメラから現在に至るまで変わらない思いで撮り続ける思いなど、カメラをやっていたら知りたいことが盛り沢山のハービー・山口さんの使用カメラから写真集、インタビュー記事に至るまで掘り下げていきたいと思います。
この記事の目次
写真家 ハービー・山口とは(プロフィール)
ハービー・山口【本名:山口 芳則】(やまぐち よしのり)1950年1月20日ー68歳
東京経済大学経済学部卒ー渡英(ロンドン)ーフリーランス
2011年度日本写真協会賞作家賞
大阪芸術大学客員教授
九州産業大学客員教授
カメラマンハービー・山口さんは、1950年生まれの東京都出身のカメラマンです。
カメラマン以外にもエッセイストとしても活躍され、芸名の由来はハービー・山口が傾倒しているジャズ・フリート奏者のハービー・マンから名付けられています。
ハービー山口は中学2年生の頃に写真部に入ってカメラに触れ、その後大学卒業後の1973年にロンドンに渡ります。
そしてロンドンでは写真の撮影をしながら、アーティストとして10年間を過ごすされています。
また一時期はロンドンに置いて劇団に所属して役者をしていたと経歴もあり、その頃にロンドンのパンクロックやニューウェーブに遭遇、デビュー前のボーイ・ジョージなどと、ルームシェアをするなど、ロンドンの繁栄した時代を直に体験し、その中で撮影させた作品が高く評価されていきました。
帰国後も福山雅治などといった一流の国内アーティストとのコラボレーションをしながらも、普段生活する人々のあり様を撮影させて続けています。
多くの作品を残していますが、中でもモノクロームのスナップ・ポートレイトといったスタイルが多いのが特徴です。
とても優しく清楚な作風で「人間の希望を撮影したい」「人が人を愛することが出来るような写真を撮りたい」という想いで、中学時代にカメラを持った時から今まで変わない信念を持垂れています。
写真発表で作品を次々と制作をしているのはもちろんですが、さらにエッセイ執筆も行っています。
またラジオ・テレビのパーソナリティーも行っていたり、さらには布袋寅泰のプロジェクト「ギタリズム」では作詞家として参加もされています。
ロンドンでは役者を志望していたこともあり、一時期ツトム・ヤマシタミュージカル劇団レッド・ブッダで役者をしていたという経歴の持ち主でもあります。
ロンドンからの帰国後もヨーロッパと日本を往復し、アーティストから巷の人々まで撮影し続けています。
現在でもさまざまな作品を制作しており、多くのアーティストの方から尊敬されている写真家の一人です。
ハービー・山口さんが使用するカメラ
ハービー・山口さんが使用しているカメラ・レンズについて調べてみました。
ライカMP
ライカ ズミクロン 35mm F2.0
RICOH GR DIGTAL
リコーGRistのインタビューの中で語らえれていたもので、普段は小さめのショルダーに最小限の機材を入れて運ぶことが多く、その中にはライカとGRを入れている様です。
特にGRはカバンのサイドポケットに入れてストラップもつけておらず、すぐにサッと取り出せることに重点を置かれています。
GR自体がもともとレリーズタイミングが他のデジカメより早いそうで、今って思った時にサッと取り出してシャッターチャンスを逃さないのが魅力だそう。
逆にライカは「さぁ撮るぞっ」て気構えて撮影に挑む感じらしく、ライカの本気モードとGRのメモをサクッととるような気軽さを2つのカメラで使い分けておられます。
選ぶカメラがさすがって感じですね。
なんせライカはカメラ本体だけでも100万近い金額でレンズも何十万もする化物みたいなカメラですし、GRはコンデジでリーズナブルなお値段(5万もしない)なので、自分がいかに必要なカメラが何か知り尽くしてチョイスされているのがわかります。
カメラの性能にこだわるだけじゃなく、移動などをすることが多いということもあり、身軽さだったり、携帯のしやすさ、シャッターチャンスを捉えてからの速度など考慮に入れたカメラたち。
正直お金もあって色んなカメラを試して、そこからのチョイスでGRを持っていることからも、GRが金額に関わらず良いカメラなんだと感じます。
と言うか、最近よく思うのがプロのカメラマンでGRを愛用されている方って結構多いように思います。
やっぱりハービー・山口さんと同じような理由でGRの良さから使われているのでしょう。
ハービー・山口さんのSNS
オフィシャルサイト
HERBIE YAMAGUCHI OFFICIAL WEBSITE
Instagram(#ハービー山口)
オフシャルサイトでは見れる作品の数は少ないものの、ESSAYやUSTREAMなどの配信もされているので、見所は盛りだくさんになっています。
特にESSAYはサラッと書かれているものではなく、自身の撮影方法やそこから生み出された作品の経緯や、旅先での出来事など詳しく読み応えある内容で書かれていています。
日付がないのでどの頃に書かれたものかが読み進めて行かないとわからないのですが、現在で100話あるのでヘタな小説読むよりこちらのエッセイを読んだ方が面白いかも。
って冒頭で説明してすっかり忘れていましたが、ハービー・山口さんはエッセイストでもあるので、当然と言えば当然かもしれませんが(笑)
Twitterも頻度よく更新されていて、結構メディアにも出演されていることが多いので、そう行った情報もTwitterで発信されています。
またInstagramはされていなかったのですが#ハービー山口で1,639件も出てきます。
さすが長きにわたり活躍されてきただけあって、色んな人が興味を寄せているのが分かります。
ハービー・山口さんのインタビュー記事
GRist
girls Artalk
compathy Magazine
キャノンギャラリーS スペシャルサイト
CINRA.NET
Art LAB
webDICE
ずっとそこに生きずく人々に焦点を当てて撮影されてきたハービー・山口さんだからこそ、人の笑顔、喜んで欲しいという思いもあってかインタビュー記事が他のプロのカメラマンと比べて圧倒的に多いです!
どう言う思いを作品に込めているか、生い立ちや今に至るまで多くのことを語られているので、ハービー・山口さんをもっと知りたいって方は是非うえにあげたインタビュー記事をチェックしてみてください。
ハービー・山口さんの写真集や作品の紹介
ハービー・山口さんは数多くの写真集を制作されていて、写真展も精力的に行われています。
その中から何作品か写真集を紹介したい思います。
LONDON AFTER THE DREAM
ロンドンで過ごした10年間の優しくて美しい写真集。
郷愁と優しさと切ない憧れを感じさせられ、当代随一のロックスターの夜遊びの写真、オフの写真、奇異で目をひくメイクと衣装など当時の様子が窺い知れる歴史的価値も感じられる一冊。
代官山17番地
代官山アドレス建設のために犠牲となった同潤会代官山アパート取り壊し前の写真集。
今はもう存在しない歴史あるアパートと、そこに集う人々の素敵な時間がモノクロフィルムに情感豊かに写し撮られています。
LONDON CHASING THE DREAM
著明なミュージシャンの素顔やロンドンの風景の写真が盛りだくさんの写真集。
表紙のジョーストラマーだけでもすでに格好良さが伝わってきます。
その他にも福山雅治や山崎まさよし、尾崎豊まで撮影されていますがこのあたりは割愛させて頂こうかと思います。
また、その他にもさまざまなフォトエッセー集を制作しており、エッセイ集が初めて販売されたのは1980年代で、かなり昔からこういったフォトエッセー集も制作されてきたことが分かります。
また2016年にもフォトエッセー集を発売されており、非常に長期間の間エッセーも制作し続けてられています。
ハービー・山口さんまとめ
カメラマン・エッセイストとして今も第一線で活躍されていますが、それ以外にもテレビドラマなどにも実は出演されていたりします。
ちなみにフジテレビドラマ「優しい時間―富良野にて」(フジテレビ出版 2005)「HOPE 空、青くなる」(講談社 2003)などに出演されています。
その他さまざまなフォトコンテストの審査員などもつとめられています。
現在68歳ですが、精力的に活躍されていて強い情熱を持ち続けている方はやはり幾つになっても輝き続けていますね。
さらにはカメラ以外の分野でも活動されるパワフルさは、まだまだ若い私ももっと見習わなくてはと感じてしまいます。
その為にも自分がしたいって思ったことは妥協せずに突き進むのが、ちょっとでもハービー・山口さんのようになる近道かなって思ったり。
明日からも頑張ろうって思えるハービー・山口さんでした!