JR東日本やミスタードーナツの広告写真を手掛けるなど、今や売れっ子女性カメラマンのひとり市橋織江さん。
実は目にしない日はないんじゃないかと思うほど多くの企業の広告やポスターで見る機会の多い市橋織江さんが使用するカメラや作品・写真集からSNS、プロフィールまで掘り下げていきたいと思います!
この記事の目次
市橋織江とは(プロフィール)
市橋織江(いちはし おりえ) 1978年ー40歳
武蔵野大学中退ースタジオ勤務ーカメラアシスタントーフリーランス
UNIQLOやマクドナルド、ミスタードーナッツに無印良品と数々の有名企業の広告やポスターなど幅広い活躍で、テレビCMなども手掛ける市橋織江さん。
おそらく知らないだけで日々の生活の中でよく目にしている写真や広告は市橋織江さんが手掛けているものがたくさんあります。
凛とした黒髪にキメの細かい素肌は、まさにクールビューティで女性カメラマンの憧れの存在ではないでしょうか!
淡い色の写真が特徴的で透明感がある写真はどのようなカメラで撮影されているのでしょうか?
市橋織江さんが使用するカメラ
ノスタルジックで幻想的なフォトが多い、市橋織江さんの写真。見ているものを魅了するステキな写真はこちらのカメラで撮影されています!
Mamiya RZ67 PRO 2
リサーチしてみたところ味のある写真を撮れることで有名なマミヤシリーズをご愛用。
海外産のカメラがもてはやされるなか、マミヤはれっきとした国産メーカーのカメラ。
中判カメラとして、多くのプロに愛されるカメラです。スタジオで商品の撮影をするときに使用されるほか、アウトドアシーンの1枚を撮るときにも大活躍してくれます。
適度な重みと厚みがあるカメラのため、大切なシーンをしっかり収めることができます。市橋織江さんは以前ある雑誌のインタビューで次のように答えています。
「ひとつの写真を撮るときに、シャッターを切るのは1枚だけ。パシャパシャ何回も撮影しないのが私流」と。
1つの構図に対して数十枚レベルで、シャッターを押すカメラマンも珍しくはない世界…。「決め撮り」ができる女性カメラマンは、市橋織江さんくらいなのではないでしょうか。
また「コレを撮影しよう」と最初からプランを立てておくのではなく、たまたま散歩の途中で見かけた風景を「偶然撮影する」ことが多いと話す市橋織江さん。
流れるようにセンチメンタルな美しい写真の多くは、偶然めぐってきた小さな出会いの結晶なのかもしれません。
ちなみにマミヤのカメラはデジタルではなくアナログ盤のフィルム。
マミヤシリーズはもう何個も持っていて、今あるものは何代目なのかもはや分からないそうです。
パリの街角で1日撮影を続けたときも、重たいマミヤのカメラを手持ちで持ち歩いた市橋織江さん。軽くて薄い現代版カメラにはない良さがアナログカメラにはあるのかもしれません。
マミヤのカメラは1回あたり10枚しかフィルムを収めることができないそうです。使いやすさよりも、あえて使いづらいアイテムを選ぶことによって「見えてくる景色」ももしかしたら変わってくるのかもしれません。
市橋織江さんのHP・SNS
オフィシャルサイト
オフィシャルサイトの名前が佐藤佳代子事務所であれって思った方もいると思いますが、どうやらこの佐藤佳代子さんが市橋織江さんの作品に一目惚れしアプローチし、その後マネージメントをされているようです。
なので市橋織江さん名義のサイトはないようです。
サイトはシンプルな作りですが、見やすくて今までに手掛けられた作品がざっとれます。
ざっと見ただけでも手がけれられている企業の名前は錚々たる顔ぶれ!すごいです!
Twiterも告知が多いですが、近況なども随時更新されていますので、展示会などが気になる方は、Twetterをチェックした方が良さそうです。
市橋織江さんの作品
女性らしい感性を生かした透明感のある写真が得意な市橋織江さん。
一体どんな作品や写真集を出しているのでしょうか。一緒に市橋織江さんワールドにトリップしに行きましょう。
市橋織江さんの企業作品
WOWOWのCM
有村架純さんが登場している「WOWOWに入ろっかな♪」のコマーシャル、実は市橋織江さんが手がけています。
一般的な写真とは違い、映画のワンシーンのような温かなぬくもりが感じられる良い写真になっています。ずっと見ていると、思わずWOWOWに加入したくなってきますよね…。
メナードのCM
今をときめく竹内涼真さんの薬用ビューネの宣伝写真も市橋織江さんがシャッターを押しています。
イケメンも市橋織江さんの手にかかればさらなる王子さまへ。爽やかでステキな世界を描いています。
・カゴメの野菜生活
・ユニ・チャームのムーニー
・アタックのプレミアムギフト
ここには書ききれないくらい多くの企業CM写真を手掛けています。
スポンサーご指名の名カメラマンでもある市橋織江さん。
きっちり頼んだ仕事を地道におこなう姿勢が、クライアントからも評価されているのかもしれません。
市橋織江さんの写真集
PARIS
パリの街を市橋織江さんがくまなく歩き、色々な写真を折り重ねたロマンティックな1冊。
ページをめくるたびに、まるでパリの街角に降り立ったような不思議な気持ちを味わうことができます。
遊園地のメリーゴーランドの写真、川べりをゆっくり進む船の写真、街角のフラワーショップの花の写真など…どの写真もビューティフルのひと言!
キレイ&コケティッシュなものを集めたら、こんな世界になるんだろうな~と温かい気持ちにさせられるステキなひとコマばかりを集めています。
何度見ても飽きないであろう幻想的な写真ばかり。疲れた心に優しいしずくを与えてくれます。
Gift
固くてギスギスした世界に疲れたらこちらの写真集を。女性だけではなく男性ファンも多い癒しの作品集です。
同じものを眺めていても「ココロの持ち方ひとつ」でこうもアングルが変わるのかと…目から鱗がこぼれてしまう作品ばかり。
トゲトゲした写真はいっさい封印されていて、優しくて淡い写真ばかりが選び抜かれています。
写真をこれから学んでみたいと思う人も、写真の世界にハマっている人も、すべての人が満足できる作品集です。
TOWN
同じ系統でTOWNという作品集もあるのですが、こちらとセット買いもおすすめ。
都会の風景を優しい眼差しで切り取った、ハートフルな一冊になっています。
市橋織江さんまとめ
超売れっ子の市橋織江さん。
カメラマン冥利に尽きるってくらい多くの企業の広告を表現し、また自身の作品のファンも多い女性だけでなく、男性からも憧れられる存在です。
こだわりのフィルムカメラを使い、その場所のその時の一瞬の空気感を閉じ込められるから力が素晴らしいからこそ惹きつけられるのかと思います。
偶然の出会いをしっかり捉えられる力、カメラマンにとって一番必要な能力を抜群に兼ね備えた女性カメラマン、それが市橋織江さんではないでしょうか。