
国内外、雑誌・書籍・広告と多岐に渡り活躍し、最近では農業の風景で注目を集めるカメラマン公文健太郎さん。
常に傍にはカメラを持ち、どこでもカメラのことを考えて生活し人の営みが作る風景をテーマに撮影を続けておられます。
そんなまさにカメラマンな公文健太郎さんが使用するカメラから機材、写真集まで掘り下げていきたいと思います。
この記事の目次
写真家 公文健太郎とは(プロフィール)
公文 健太郎(くもん けんたろう)1981年ー37歳
自由学園卒ー本橋成一・山口規子に師事ーフリーランス
2012年日本写真協会新人賞
公文健太郎さんは国内の男性の写真家として知られています。
1981年生まれであり、雑誌・書籍・広告など幅広くカメラマンの活動をされています。また写真家として日本国内だけではなく国外でも活動を行われています。
さまざまなロケーションで写真を撮影されていることが特徴の公文健太郎さんですが、ネパールの小さな村でも撮影をされたことがあるそうです。
その際には、現地のネパールの村人と生活を共にしながら、長い長い時間をかけることによって、写真を撮影されていました。
写真家としての仕事に誇りを持ち、カメラが本当に好きという気持ちで常にあって、たとえばオフのときビーチに行っても、どこにいったとしてもカメラのことや写真のことを考えてしまうという感覚の持ち主です。
「カメラがなければ自由になれるのだろうけど、それもできない。」とのことですが、でもだからこそカメラを持ち続けるのが公文健太郎さんにとっては自由なんだろうなって気がしますね。
公文健太郎さんは、自由学園卒業生ということもあり自由学園でたびたび講演をされているのも特徴です。
元々、写真家になられたきっかけは自由学園在学中のことだったそうです。
最高学部のネパールワークキャンプとういものに参加し、植林活動や現地の方や子どもたちとの交流を行っていたそうです。
そして、ネパールを訪れたことをきっかけとして、そこで出会った人々と暮らしの撮影を実際に始めたのがきっかけだそうです。
そしてこれがきっかけで、最終的に写真家への道を歩み始めたそうです。
現在はプロのカメラマンとして活躍して知名度ももちろんあり、数多くの写真集も出版されています。
さらにテレビ出演も何度かされていて、さらに写真展も開催されています。
通り過ぎる旅ではなく、生活の中で写すということをポリシーとしているそうで、旅の中で写真を撮影するというよりも、生活を撮影するということに重きをおいておられる写真家の一人となっています。
このため公文健太郎さんの作品を見る時はフィルムストリップになっていて、それを全て眺めるということが多く、一点一点の作品を眺めるというよりはフィルム全体を楽しんでもらいたいという形の作品が多いと言えます。
作品を一点ずつというよりも、シリーズとして楽しんでもらいたいと気持ちで作品を作っておられるというのも、他のアーティストにはない特徴だと思います。
公文健太郎さんが使用するカメラ・レンズは
公文健太郎さんが撮影で使用されているカメラについて調べました。
Canon EOS 5Ds
Canon EOS-1v
Canon EF35mm F1.4L Ⅱ USM
この2つのボディとレンズに関しては、キャノンのインタビュー記事「人々の表情を、農村風景に刻む」の中で、使用機材として記載されています。
キャノンでは他にも
Canon EOS 5D markⅣ
EOS 5D markⅣのスペシャルサイトで公文 健太郎さんの特設ページがあるため、キャノンのスポンサーを受けて、EOS 5D markⅣも使用されていると思われます。
またこのサイトでは使用レンズも公開されており、やはり中心となるレンズはEF35mm F1.4Lなのですが、それ以外にも
Canon EF100mm F2.8L マクロ IS USM
Canon 単焦点マクロレンズ EF100mm F2.8L マクロ IS USM
キャノンのマクロレンズも使用されていました。
それでも圧倒的に35mmの単焦点レンズでの撮影が多いようです。
特にこのEF35mm F1.4Lは割と寄っても撮れるようなので、広範囲の撮影もアップ目の撮影も両方こちらのレンズで大半をこなされています。
それ以外のさらに寄ったもののみEF100mm F2.8L マクロで撮影と言ったところでしょうか。
Canon PawerShot G1 X MarkⅢ
キヤノン PowerShot G1 X Mark III PSG1X MARKIII
こちらもキャノンの特設ページがあるため、スポンサードの1つとして所持されていると思います。
ただキャノン用として撮影されていますが、その後の自身の作品作りの中では使用されているか微妙なところかもしれません。
その他、使用カメラ・レンズ機材についてですが、以前のインタビューで答えられているもので、最初のネパールの村で撮影したカメラについては、父からもらったオリンパスPENの古いカメラ使っていたそうです。
その時点ではそのカメラを使用していたそうですが、何しろとても古いカメラだったということもあり中のミラーが壊れている状態で、お父さんがアロンアルファでくっつけてくれたものをそのまま使用していたそうです。
公文健太郎さんは、そのような古いカメラを使ってはいましたが、別にそのカメラに執着があったわけではなく「今考えたら絶対ありえない」とインタビューでも語っています。
今現在は先に上げたようにキャノンのカメラを使用されていますが「そんなカメラ(父親方貰った古いオリンパスPEN)でもきちんと撮れる」とインタビューで受け答えされているところを考えると、カメラの性能よりも撮影技術や物の構造や仕組みを知ることを大切にされている方という風に思われます。
元々被写体を綺麗に撮るということよりも物の仕組みや構造を知ることに重きをおいておられるという特徴があります。
その後カメラマンとして活躍されるに当たって、自分自身で新しいカメラも購入したこと、そしてプロのカメラマンになるにつれてどんどん勉強されたそうです。
また作品展の写真についてですが、主にキヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF iPF9400」「imagePROGRAF PRO-1000」などの機材でプリントされているそうです。
モノクロの大判プリントが多いのも特徴です。キャノンギャラリーにおいて、よく作品展が開催されています。
公文健太郎さんのSNS・インタビュー記事
オフィシャルサイト
Instagram(#公文健太郎)
オフィシャルサイトは写真多めで、Worksでは最新の「耕す人」などを含む作品を閲覧することが出来るので、見応えのあるサイトになっています。
FacebookとTwitterに関しては、ともに告知が多いもののかなり頻度よく更新されていますので、最新情報を知りたい時には、覗いてい見ると良いかもしれません。
Instagramはされていないようで残念。
#公文健太郎では41件と件数は少ないですが、オフショットも掲載してあったりしたので、貴重な一枚がみれたりするかも!
EOS 5D MarkⅣ SPECIAL SITE
Canon Cmagazine
マイナビニュース
インタビュー記事は写真つきで掲載されているものが多く、EOS 5D MarkⅣ SPECIAL SITE
はほぼギャラリー状態、他2つは実際に撮影された写真と合わせての話なので、読みやすいです。
公文健太郎さんの写真集や作品の紹介
公文健太郎さんはさまざまな写真集を作品として出されています。
主な写真集に
大地の花 ネパール 人々の暮らしと祈り
BANEPA ネパール 邂逅の街
またフォトエッセイなども作品として出版されており
だいすきなもの ネパール チャウコット村のこどもたち
などネパールに関するものだけでも多くの写真集・作品を出されています。
作品としては10年以上にわたり世界各地の人々の生活、そして暮らしを撮影することなどをライフワークとされてきたということもあり、世界の生活がフィルム作品となっているのが特徴です。
耕す人
さらに公文健太郎さんが日本各地の「農家のある風景」を撮影し、そしてタイトル「耕す人」ということで、2013年から2015年にかけて八重山諸島から北海道までの全国各地の農家を撮影した作品です。
文健太郎さんが撮影しているのは、世界の原風景だったり、まさに日本の原風景であり、その地方で暮らす人々の普段の姿を映し出しています。
公文健太郎さんまとめ
多くの作品をだし活躍されている公文健太郎さんですが、講師としても活動をされていたりします。
また自身の作品はもちろんですが、さらにはルポルタージュなど雑誌での取材だったり、ポートレイト撮影も行っています。
そして、さらには広告キャンペーンの撮影などもされており、さまざまな広告作品もあります。
複数のプロジェクトを常に同時に進行させているカメラマンとしても知られており、写真はもちろんですが、広告作品についても高い評価を得ておられます。
作品全体の特徴として、生活シーンを撮影されているということもあり、人々のポートレートでも、作った姿ではなく真実の普段の姿が写し出されていて美しい写真というよりはリアリティあふれる写真は旅や生活の中で常にカメラがあるからこそ撮れている作品なんだと思います。
一つ一つの作品を楽しむというより、生活の中を写すということをこだわっておられるカメラマン公文健太郎さん。常に傍にカメラがあり表現をし続ける。かっこいいですよね!