鈴木理策が使うカメラや写真集・個展からプロフィールまで知り尽くす!

スポンサーリンク

鈴木理策サムネ

ロードムービーのような息を呑むような美しい写真で知られる鈴木理策さん。

あの美しい写真をどのようにして撮影され、どんなカメラを使っているのか大変気になります。

カメラだけでなく写真へのこだわりや個展、写真集にまで及ぶ鈴木理策さんのことをリサーチしてみました。

カメラマン 鈴木理策とは

鈴木理策

出典:IMA

鈴木 理策(すずき りさく)1963年56歳 和歌山県新宮市出身

東京綜合写真専門学校研究科修了ー東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授

2000年 第25回木村伊兵衛写真賞を「PILES OF TIME」にて受賞

2008年 日本写真協会年度賞 受賞

鈴木理策さんは1963年和歌山県生まれのフォトグラファーさんです。

1987年には東京総合写真専門学校を卒業しています。

ココは写真のプロを夢見ている卵たちが入っている学校で、卒業生には新井卓さんや篠山紀信さん、吉田宏子さんなどの売れっ子カメラマンがいます。

新井 卓が使用するタゲレオタイプのカメラからSNSや写真集にインタビュー記事まで知り尽くす
カメラいじりが好きな人なら専門雑誌で一度や二度その名前を耳にしたこともあるのが新井卓さん。 特殊な技法タゲレオタイプで撮影される数少ないカメラマンとして有名です。
篠山紀信が使うカメラ・機材や写真集や作品のこだわりにプロフィールまで知り尽くす
篠山紀信と言えば写真のことをほとんど知らない方でも名前は耳にしたことがあるであろうビッグネーム。 それどころか色んなメディアで篠山紀信をモデルとしたキャラが登場していたりもします。

「将来はカメラ1本で食っていきたい」そんな野心家たちが多い学校です。

カメラの基礎を徹底的に学生時代に学んだ鈴木理策さんは、学校で学んだ基礎を応用させながら色々な作品に挑戦していきます。

人間どんなに進化しても「基礎のチカラ」ってやっぱり大切なのですね。

第25回木村伊兵衛写真賞を受賞


鈴木理策さんは写真集PILES OF TIMEにて第25回目の「木村伊兵衛写真賞」を獲得しています。

「木村伊兵衛写真賞」は小説界の芥川賞や直木賞と呼ばれるくらいカリスマ性のある賞で、「コレをとったら、プロで成功できる」といわれているくらい将来を約束されているスペシャルな賞。

【木村伊兵衛写真賞】の木村伊兵衛が使用したカメラや作品・作風からプロフィールまで知り尽くす!
写真会の芥川賞とも呼ばれる「木村伊兵衛写真賞」自身の名の賞があるカメラを志している人たちの間でレジェンドと呼ばれているのが木村伊兵衛さんです。

賞をとったのを皮切りに鈴木理策さんはプロとしての階段を駆け上がっていくようになります。

スポンサーリンク

海や桜を撮ったらピカイチのプロ

現在の鈴木理策さんは大きなギャラリーで個展をおこなったり写真集を出したり、ときにはあっと驚く動画撮影もおこなって毎日を歩んでいます。

鈴木理策さんの写真は大判モノの作品が多く「まるでホンモノの絵を見ているような優美な作品」がとっても多くなっています。

桜の風景

波

出典:Pisaku Suzuki

たとえば青空にかがやく桜の写真、波しぶきが上がる砂浜のフォト、朝焼けのコラージュ写真など…。

どれを取っても「美術品を見ているようなセレブな気持ち」になれます。

本物の風景を目の当りにしているようなダイナミックな風景に「コレ、本当に写真なの?」とびっくり仰天。

どこかの異世界に旅をしているかの気分。とにかく癒されます。

水辺

出典:Pisaku Suzuki

鈴木理策さんの写真には人物が登場せず、キレイな海や山・砂浜など「自然をモチーフにした写真」が多く登場しています。

柔らかな光をうまく使った作品が多いので、山や川や海が荒々しく表現されているというよりは「優しく手招きしている感じ」

大自然なのにココまでまろやかで優しく、そしてエロティックな作品を撮れるのは鈴木理策さんくらいなのではないでしょうか。

スポンサーリンク

鈴木理策さんの使っているカメラ

人生で必ず見ている風景であるハズなのに、肉眼で見ている景色とはどこか違う味のある写真。

鈴木理策さんの写真を眺めていると「自然をとるって、こういう事なんだ」と不思議な感情がわいてきます。

そう自然を無理やりカタチづくるのではなく、ありのままの自然を手招きしている感じ。

無理にカッコつけないから、逆にカッコいい。それが鈴木理策さんのカメラワークです。

使用カメラはDeardorff ディアドルフ 8×10

ディアドルフ

アメリカの写真屋さんの一角に飾ってありそうなのが、鈴木理策さんの愛用カメラ「ディアドルフ」です。

薄いデジタル系カメラが繁栄している中で、ちょっとビックリするくらいの巨大なシルエット。8×10インチの超大型のフィルムカメラを使っています。

「ディアドルフ」はアメリカはシカゴの老舗カメラメーカーで、特徴はアコーディオンカーテンのようにびよ~んと伸びるサイド部分。

マホガニーの赤茶色の木材が使われていて金属のゴツゴツ感が全くない、雰囲気のあるレトロ系カメラです。

高いけれど、お洒落な写真が撮れる

ディアドルフは中古カメラのお店でよく売られています。

ツウの間でとても人気があるカメラで高いものになると50万円の値が付くこともあります。

使い続けるうちに木の部分に手の脂が馴染んで、ちょうどイイ色加減に変化していきます。

変わらないデジカメに対して、人と一緒に進化し続けるディアドルフのカメラ。変わっていく感じが、たまらなくハイセンス。

値段はフツーのカメラより高いけれど、間違いなくプロ仕様の1枚が撮れるナウいやつです。

きっちりしないのが良い写真のコツ

ディアドロフと鈴木理策

出典:excite.ism

カメラマンの中にはあれこれ機材を持ち歩く人もいますが、鈴木理策さんはコレと決めたらそれ一筋。

プロになってからは「ディアドルフ」1本だけで勝負しているそうです。

自分の腕に自信があるからこそオンリーワンのチョイスが出来るのかもしれないですね。

鈴木理策さんの写真には、じっと見つめていると思わず感極まって泣いてしまうくらい素敵な感情が込められているのですが、写真を撮るときに決して「小細工はしない」と決めているそうです。

良いフレーム作りを意識せず、たまたま三脚が立ったところでポンとカメラを押すだけ。

「偶然の出会いが、いい作品を生んでいる」鈴木理策さんを見ていると、そんな気持ちが浮かんできます。

ありのままの風景を、昔ながらのカメラでサクッと撮る。シンプルを究めたやり方が、最高に味のある1枚を生み出しているのかもしれません。

鈴木理策さんの個展

鈴木理策さんの美しい写真の数々は、個展を精力的に開催されていることから生で見る機会が多くあります。

2018「知覚の感光板」キヤノンギャラリーS(東京)
2018「Water Mirror」Christophe Guye Galerie(チューリッヒ、スイス)
2016
Mirror Portrait」タカ・イシイギャラリー(東京)

2016「唯一の時間」&co119(パリ、フランス)
2016「海と山のあいだ」タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー パリ(パリ、フランス)
2016「Stream of consciousness」Christophe Guye Galerie(チューリッヒ、スイス)
2016「水鏡」熊野古道なかへち美術館(和歌山)
2016「意識の流れ」田辺市立美術館(和歌山)
2016「SAKURA」熊野新聞社 3階ギャラリー(和歌山県新宮市)
2015「水鏡」ギャラリー小柳(東京)
2015「意識の流れ」東京オペラシティアートギャラリー(東京)
2015「意識の流れ」丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川)

ここ数年だけでもこれほどの多くの個展が開催されています。

エディション・ノルトと仲間たち

エディション・ノルトと仲間たち

また2019年1月19日〜3月24日まで「エディション・ノルトと仲間たちアート/ブックのとても大きな部屋:読む・作る・考える」が新潟県十日町市のまつだい「農舞台」で開催されています。


鈴木理策さんの制作プロセスの資料展示として写真集『White』出版の際に使用した写真原稿と印刷ページが並置展示されていますので、お近くの方は是非行って見ることをおすすめします。

スポンサーリンク

鈴木理策さんの写真集の紹介

全国各地で個展を開いている鈴木理策さんですが「もっと世界観に触れてみたいな」そう思ったときには、手軽な作品集をチェックしてみるのもオススメです。

PILES OF TIME

第25回「木村伊兵衛写真賞」を受賞したPILES OF TIMEは青森県・恐山で撮影した〈Osorezan〉と三重県・花窟神社の祭礼についての〈Izanami〉からなる写真集。

神への信仰など目に見えない存在と、その存在を信じる人々を題材にした作品。

鈴木理策さんらしいため息がでるほどの美しい情景が多数収録されており、吸い込まれるような景色の数々は「どこのポイントに出会いを感じて撮影したのだろう」と色んな想いを馳せてしまいます。

海と山のあいだ

海と山のあいだ

意識の流れというスペシャルな個展をベースに編み出されたのが「海と山のあいだ」という作品です。

「海と山の間とはハテなんだろう?」そんな疑問を持ちながら写真集のページをめくっていくと「ああ、そうだったのか!」と納得する結末に。

世界に住む生き物の多くが海で生まれて、ゆくゆくは山へと帰っていく。

恐竜の生きていた時代より、もっともっと前に想いを巡らせてくれるステキな写真集。

読んでいると会社のこと、ご近所のこと、彼氏のこと。

日常を悩ませている小さな悩みがすっきり解けていくのが分かります。

「世界はひとつで繋がっているんだ」目には見えない、自然の偉大さをそっと教えてくれる作品です。

熊野 雪 桜

熊野、雪、桜 [ 鈴木理策 ]

created by Rinker
¥2,723 (2019/11/20 20:03:58時点 楽天市場調べ-詳細)
真っ白で幻想的な、雪景色がカバーの写真集が「熊野 雪 桜」

私生活でも熊野にちょくちょく足を運び熊野をベースにした暮らしを楽しんでいる鈴木理策さん。

「よく行っている人じゃないと分からないリアルな世界」がそこにあります。

まるで絵の具で描いたみたいなキレイな景色が続いていますが、ちゃんとどこのページにも「私たちって生きているんだよ、生かされているんだよ」と無言のアピールが載っている感じ。

そこに足を運んでいる人でしか分からない大地の足あとがしっかり残されています。

ページをめくっていると、いつの間にか近くから滝の流れてくる音がしたり、どこかで鳥のさえずりが聞こえてくるような不思議な気持ちにさせられます。

「ココロの洗濯をしたい」そう思ったときに汚れた気持ちを、ぎゅぎゅっと洗ってくれる優しい写真集です。

雪華図

どう読むの…?戸惑ってしまいそうなタイトルですが「せっかず」と読む写真集が「雪華図」

海外でも販売されている作品なのでオールイングリッシュ。簡単な英語だけで綴られているので英語上級者でなくてもバッチリ分かる仕掛けになっています。

雪の風情ある写真があちらこちらに残されているのですが、雪の結晶のようなキラキラとした煌めきがとにかく美しい。

「自然って、こんなにキレイだったの~?」と当たり前とも思える感想を思わず口に出してしまうロマンチックな一冊となっています。

日本の雪景色を撮ったものが多く収容されていますが、どこのページから見始めてもどっぷり鈴木理策ワールドを楽しめるのがオツなところ。

期待を裏切らない構成力に、やられてしまいそうです。

大判カメラで鮮やかな世界に引き込む鈴木理策さん

鈴木理策2

大判カメラの「ディアドルフ」を使って撮影された美しい写真は、カメラのこともなってなかなか真似できるものではありません。

ですが「偶然の出会いが、いい作品を生んでいる」絵作りをしないスタンスや考え方は、構図や写真映えばかり気にしている今の世によくある写真にはないものを捉える大事なものだと思います。

もっとシンプルにフィーリングを大事にして、あとで見た時に「どうしてここでシャッターを切ったのか?」そんな見る側が、色んな想いを馳せられる写真を撮りたくなりますね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする