前回の項で「写真撮影の依頼をする買い手・企業のプロセスを知る」で、写真がそれそのままでは使われないことが分かっていただけたかと思います。
「じゃあ具体的にはどうすればいいの?」ってことなのですが、その撮影した写真の最終形がどういったものになるかを考え、最終のイメージから逆算して撮影を行うことです。
最終形をイメージすると余白を考える
こちらの画像はパン屋さんの撮影をした時の最終形となった店頭幕のデザインイメージ。
こんな感じで店頭幕として使われているのですが、もし撮影の時に最終形がイメージできていなければ、2つの店頭幕が対になる感じになっていないと思います。
また文字を入れることを想定しているので、実際にはもっと広く撮影しています。
撮影しているときは、ちょっと周りの空間入れすぎくらいで撮影しています。
それでも、もう一つの写真とのバランスを考えていくと、結構ギリギリのラインになったり。
なのでよく構図がどうとか言った話がありますが、あれはあくまで写真だけを見せるのであれば気にしても良いですが、捉われすぎると写真は良くても実際に使うときには使えない、なんて事にもなってきます。
なのでキッチリしたバランスよりも、落とし込む媒体に使いやすい余白や空間があるかを考えた方がいいのです。
仕事じゃなくたって言えること
インスタグラムなどでよくこう言ったお洒落な料理写真とかアップされていると思いますが、これってインスタグラムの正方形で見てもらう最終形をかなり意識して撮っておられるのがよくわかると思います。
ですから仕事じゃなくたってこの考え方をしておけば、なんとなくじゃない分、媒体に載せたときにキレイに配置することができます。
あと撮影してみると分かるのですが、思っている以上にもの同士を近づけておかないと違和感のある空間ができたりします。
なので撮影しているときは、側から見ているとむちゃくちゃバランスの悪い感じがします。
こちらの写真とかだと、コーヒーカップから後ろの店名の書いた木箱まで30cm以上空間が空いているので、最終形を想定していなければ、もっと寄せて撮影したくなるのです。
でもそれをしてしまうと、店頭幕に使うときにはバランスが合わず使い物にならなくなってしまっています。
写真の構図より、どう落とし込むか
どう最終形に落とし込むか考えて入れば、構図なんて勉強しなくたっていいです。
そんなことを覚えても媒体に使えなければ絵に描いた餅です。
構図を勉強するくらいならHPや広告を見て、その最終形から自分ならどうするだろうと撮影イメージを膨らませる方が良いです。
ピンタレストの使い方!ログインから拡張機能までマスターしてお気に入りの写真を集めようピンタレストだと普通にネットで画像を調べるようにクオリティーの高いものを表示されるので、「ポスター」とか「料理」などを調べれるのがいいです。
僕も撮影前などにイメージを固めるときによく見ていたりします!