ライティング、特に「オフカメラストロボ撮影」と呼ばれるストロボ機材をカメラとは別に配置して撮影する方法が難しく難じるのは、撮影自体よりも「どうすればいいのか分からない」ことの方が大きいのではないしょうか?
HOW TO 本やYOUTUBEを見てもライティング撮影自体の方法ばかりで、その前段階の機材の使い方や設定方法が分からず、しかも高額なライティング機材を使用していることが多いのも、より難易度が高く感じる要因かもしれません。
なにか高度で凄いことをしてる「ドヤってる感」がすごい。
でも実際にはそんなに大したことはありません。
安い機材でだって撮れますし、難しくないです。
ライティング撮影出来ることと出来ない間には大きな差がありますが、安い機材と高い機材の差ってそんなにないと思っています。
カメラと一緒で高いライティング機材はほぼオーバースペックで、普通に使っていく分には安い機材で十分です。
僕自身が安いライティング機材で写真を仕事にしちゃってるんだから、少しは説得力もあるでしょ(笑)
ライティング機材の使い方(オフカメラストロボ)
写真を仕事にするなら持っておくべき機材 part1〜ライティング〜Chapter1の「写真を仕事にするなら持っておくべき機材 part1〜ライティング〜」でお伝えした中でも一番重要になってくるストロボとラジオスレーブの使い方について解説していきます。
ここを覚えれば9割方完了です。
そう、覚えるのはほぼここだけです。
ではライティング機材でおすすめした「GODOX」のストロボとラジオスレーブを用いて説明していきます。
ストロボとラジオスレーブの関係性
GODOX TT600(ストロボ)
GODOX Xpro-C(ラジオスレーブ)
このストロボとラジオスレーブの関係性ですが、ストロボが子機となりライオスレーブが親機として発光したい光の設定を、それぞれのストロボに無線で送ることが出来ます。
ですからラジオスレーブをカメラの上にガチャっとつけると、手元でいくつもの離れた場所にあるストロボを操作可能になるわけです。
GODOX オフカメラストロボ ストロボの設定
まずはストロボの設定から。
ここではGODOX TT600でご説明しますが、大体の操作はどのストロボも一緒になります。
まずは「MODE」と書かれたボタンを長押しします。
ポチッと押すのと長押しではそれぞれ役割が違い、ただ押した場合は「M(マニュアル)」「Multi(マルチ)」などに押すごとに変わりますが、「M」でOKです。
ここで長押しすると液晶画面の左下に無線のマークが出てきて点滅します。
この無線のマークが点滅しているときにダイヤルを回すと、無線のマークの横に「M」というマークが出てきます。
もう一度回すと「S」のマークが出てきますが、この「M」が親機「S」が子機の役割をするよという意味になります。
ラジオスレーブが親機として使いますので、ストロボは子機の「S」マークにして「SET」を押して決定します。
そうすると今まで液晶画面になかった「グループ」と「チャンネル」が追加されます。
グループはA〜Eまであり、ラジオスレーブから一回に同時に発光するストロボを割り振る役割。
チャンネルは最大32個まであり、このチャンネルをストロボとライオスレーブで一緒にしておくことで無線の通信ができるようになっています。
「Gr/CH」と書いテイルボタンを押すと、グループの変更。
「Gr/CH」ボタンを長押しすると、チャンネルを変更することがそれぞれできます。
今回はわかりやすく「グループA」「チャンネル1」に設定。
GODOX オフカメラストロボ ラジオスレーブの設定
先ほどの設定でストロボはできましたので、次にラジオスレーブの設定を行います。
まずはカメラの上に取り付けて電源を入れます。
液晶画面下の文字と、その下のボタンが連動した関係でそれぞれの役割を担っています。
「Zm/CH」のボタンを長押しでチャンネルを変更。
ここのチャンネルを先ほどストロボで設定したチャンネルと合わせます。
画像では「CH2」になっていますが、先ほどストロボでは「CH1」にしたので、同じくこちらも「CH1」にしておきます。
ラジオスレーブの横のボタンが「A〜E」のそれぞれのグループに連動していますので、指定したグループの設定を行います。
指定したいグループのボタンを押すと画面のように黒く選択状態になるので、その状態で「MODE」ボタンを押すと「M」「TTL」「–」と変更することが可能で、「M」がマニュアル「TTL」が自動発光「–」が設定しないとなります。
「TTL」は一見良さそうに見えますが発光を自動で行ってしまい調整できないので、基本的に「M」でOKです。
これで両方の設定は完了です。
あとは発光の設定を変更したいグループを押した状態でダイヤルを回せば発光量を調整できます。
同じ要領で、一緒のチャンネルに他のグループに違うストロボを設定していけば、同時に違う発光量のストロボを追加していけます。
以上がストロボとラジオスレーブの設定方法でした。
慣れればすぐに設定できてしまいます。
この設定さえ分かってしまえば、あとはストロボの発光位置と発光量を覚えるだけで「オフカメラストロボ撮影」がカンタンにできるので、まずはこの設定の方法を慣れましょう!