まずは写真を始めるには何と言っても「カメラ」が必要です。
でもカメラって種類がありすぎて、どれを買えばいいか迷ってしまいますよね。
この教科書では最終的にはカメラでビジネスまでして頂きたいと考えていますが、何も高額なカメラを買わなければならない訳ではありません。
ただ買ってはいけないカメラがありますので、そのあたりを踏まえてお伝えしていきます。
高いカメラじゃないとビジネスにはできない?
どこまでを高いカメラと考えるかにもよりますが私の答えはNOです。
私が現在仕事で使っているカメラはSONY α7Ⅲですが、写真を仕事にし始めた頃はSONY α7Ⅱでした。
またSONY α7Ⅱは中古で2年前に購入した時で9万円くらいでしたので、今ではもっと安い金額で購入することができます。
またもっと安い金額のカメラでも仕事はできます。
昔のカメラは高いカメラの方が撮影できる幅が広がるイメージでしたが、今のカメラは安くても大体の撮影はできます。
なので安いカメラと高いカメラの違いは、より高度な撮影をカンタンにできる機能があるかないかの差と言ってもいいかもしれません。
そのため使いたい機能が備わっているかどうかで、買うカメラを選ぶのは一つの手です。
買ってはいけないカメラ
- コンパクトデジタルカメラ
- 一眼レフカメラ
- ミラーレス一眼カメラ
カメラの種類を大まかに分けると上の3つになります。
この中で買ってはいけないタイプのカメラがあります。
コンパクトデジタルカメラは買ってはいけない
コンパクトデジタルカメラ通称「コンデジ」は買ってはいけません。
理由は簡単で、このタイプのカメラはレンズ交換をすることができません。
写真撮影の機材の中で、カメラと同等かそれ以上に重要になってくる「レンズ」が交換できないのは致命的です。
コンデジは旅行の時やちょっとした時にサッとカバンの中から取り出して撮影するのに向いているカメラなので、写真で色んな表現をしたり仕事にするには不向きです。
ですから、これからカメラを購入する場合は「一眼レフカメラ」「ミラーレス一眼カメラ」のどちらかから選ぶことになります。
ミラーレス一眼カメラと一眼レフカメラの違い
では「一眼レフカメラ」と「ミラーレス一眼カメラ」の違いを説明していきます。
一眼レフカメラ
メリット
・交換レンズが豊富
・充電が長持ち
デメリット
・ミラーレスに比べると大きくて重い
・瞳AF機能がない
一眼レフカメラのもっとも良いところはレンズの種類が豊富にあること。
カメラと同じくらい重要になるレンズが豊富にあるので、安くても良い性能のレンズを購入することができます。
またミラーレス一眼カメラよりも歴史が長くカメラの種類も多いので、カメラ本体も型落ちや中古などで昔高額だったカメラも安くで買えるのが非常に魅力です。
ミラーレス一眼カメラ
メリット
・液晶画面からリアルタイムで映りが確認できる
・上位機種には瞳AF機能がある
デメリット
・レンズの種類が少ない
・ファインダーのない機種がある
・充電の減りが早い
ミラーレス一眼カメラの良いところは液晶が画面からリアルタイムで撮影した後の写真の感じが確認できるところにあります。
カメラは調整した設定によって、実際に見ている光景とは異なる写真を撮影することができます。
ミラーレスであれば、この設定を変更した時に撮影した後の写真の様子を液晶モニターから確認することができますが、一眼レフカメラではこの確認ができません。
なので設定でどう変わるかを覚えておかないといけない一眼レフカメラに対して、ミラーレス一眼カメラは適当に調整してもわかる分、初心者にはありがたい機能が備わっています。
その代わりにミラーレス一眼カメラは、まだまだ最近出てきたカメラのためレンズの種類が少ないというデメリットもあります。
瞳AFについて
ミラーレスの一部のカメラには「瞳AF」という機能が備わっています。
一眼レフカメラもミラーレス一眼カメラにも「AF(オートフォーカス)」というピントを合わせる機能がありますが、「瞳AF」があると自動で人物や動物の瞳に追従してくれます。
ポートレート撮影(人物撮影)において、瞳にピントが合っているかどうかが決め手になります。
どんなに綺麗に撮影できていても、瞳にピントが合っていないと印象的な写真になりません。
人物が動かないのであれば一眼レフカメラでも十分撮影できますが、動く人物や動物をバッチリと撮影する場合は技術が必要になります。
もし動く人物を撮影したい場合は、機能でカバーできるミラーレスにするか、技術で補って一眼レフカメラにするかをお財布と相談しながら考えましょう。
瞳AFとは?ミラーレスに一眼レフと機種やメーカーの違いにおすすめポイントなぜ一眼レフカメラでは「瞳AF」を使うことができないかは別途記事にしていますので、気になる方はお読みください。
最初に買うカメラはどれがいいのか
なんとなく分かってきたとはいえ、まだまだ選択肢が多いと思いますので、もう少し狭めたいと思います。
35mm換算・フルサイズ換算とは?換算が必要な理由とその使い方を徹底チェック!カメラにセンサーサイズというものがあり、このセンサーサイズによって撮影できる範囲が変わってきます。
- 中判
- フルサイズ
- APS-C
- マイクロフォーサーズ
この中で主に仕事で使えるものはフルサイズになります。
ですがAPS-Cでも十分仕事にしていくことは可能なので、「フルサイズ」または「APS-C」のカメラを選択すれば大丈夫です。
フルサイズの方がセンサーサイズが大きいのでAPS-Cよりもオススメではありますが、その分お値段は上がるので最初からフルサイズにするかはお財布との相談です。
一眼レフカメラならフルサイズorAPS-C、ミラーレスならフルサイズ
もう一つ重要なのが「レンズ」の問題。
先ほどカメラのセンサーサイズは「フルサイズ」または「APS-C」で良いとは言いましたが、ミラーレスカメラのAPS-Cはあまりオススメしたくありません。
オススメしたくない理由は、性能だけでなく安価でも使えるレンズがあまり無いというところです。
その点、一眼レフカメラであればAPS-Cでも良いレンズはありますので、一眼レフカメラであれば「フルサイズ・APS-C」、ミラーレス一眼カメラなら「フルサイズ」のカメラをオススメします。
ここまでで、お眼鏡に叶うカメラをイメージできた方はOKですが、まだもっと具体的なカメラを教えて欲しいって方もいると思いますので、次の項ではオススメのカメラを紹介いたします。