同じメーカーでも異なるマウントあったりしますよね。
中でもSONYって大半はフルサイズミラーレスなものの、一眼レフカメラもあるのでミラーレスで使用するEマウントと一眼レフで使用するAマウントが存在します。
初心者の頃は同じメーカーなのだからどのレンズも同じメーカのものなら付くんじゃないかと勘違いしてしまう危険性があります。
いや私もカメラをさわり始めてそこそこの年月が過ぎて、SONYのミラーレスに乗り換えてからも1年半くらい経つのですが、お恥ずかしい話この間うっかり間違えそうになりました。
EマウントとAマウントのレンズ型名の表記の違い
SONYのレンズには「70-300mm F4.5-5.6」などのレンズの名称のほかに型番が記載されています。
この型番でEマウントかAマウントか区別出来るのですが、割と表記が似ていたりします。
Eマウント SEL
Sony E-mount Lensの略称でしょうか。こちらがSONYのレンズで主流のミラーレス用のEマウントボディに合う規格になっています。
Aマウント SAL
Sony A-mount Lensの略称だと思っていたのですが、どこかのサイトでSony Autofocus Lensの略称と記載されていたので、どちらが正しいのかは定かではありませんが、こちらが一眼レフカメラ用(α二桁数字カメラ)のマウントになります。
「SEL」と「SAL」
真ん中の文字が違うだけで、かなり似た型名になっています。
そしてこの型名の後に対応するレンズ画角の数字とグレードや機能に当てられた略称英字が付随します。
例を挙げると
FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS【SEL70300G】
70-300mm F4.5-5.6 G SSM【SAL70300G】
いやいや慣れていれば分かりますが、パッと見間違えやすいことこの上ないとは思いませんか?
レンズの名称にもEマウントには画角の前にEマウント内のフルサイズ規格を意味する「FE」の記載はあるものの、全体的に結構似ていてややこしい。
「OSS」や「SSM」は機能の略称で、特に「OSS」はOptical SteadyShotの略で手振れ補正機能のことでEマウントにしかない機能ですが、そこまで詳しくないと「なんかの略称だろうな〜」くらいにしか思わないじゃないですかね。
オークションなどは注意!
SONYのミラーレスカメラのボディの方はどんどん最新の機種が発売されて、性能が良くても古い機種に関しては比較的に安価に購入出来るようになってきました。
ただしSONYのレンズに関しては、そのほとんどが高額。
値段もほとんど下がらないので、せっかくフルサイズミラーレスを手にしてもレンズを揃えるのに一苦労します。
そんな時は中古やオークションで何とか安く入手したいものです。
カメラショップで売られているレンズでもたまにありますが、オークションなどでも見かけるのがタイトルにレンズ名称だけだったりする場合。
全く記載がないってことはあまりないと思いますが、タイトル以外の所に書いてあると見逃しがちなので、しっかり確認しないと間違いの元になるかもしれません。
広角・望遠など広い枠や画角だけの検索は混乱のもと
先ほど紹介した「FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS」のように明確に欲しいレンズを探している時は、まぁそんなに間違えることは言っても少ないかと思います。
ただ何となく「SONYのレンズで望遠のレンズが欲しいなぁ〜」と曖昧な検索をかけると、レンズの外見などの下調べもしていないのでどっちのマウントなのか混同してしまう可能性があります。
冒頭で少し触れていますが今更ながらつい先日、危うくEマウントとAマウントのレンズを間違いかけました。
なぜ間違えたかと言うと、私は「FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS」が欲しいのですが、SONYにはAマウントがあることをすっかり忘れていたので(失礼)、検索する際に「SONY 70-300」で検索をかけていました。
そう「Aマウントにも同じ70-300の望遠レンズ」があることを知らなかったのです。
時につい最近「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」の発売が発表されたので、「FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS」から乗り換える人がいて安くならないかなーと思って検索していたこともあるのですが。
(よくよく考えると「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」は予約が6月18日から開始されただけで、販売は7月26日なのでまだ売る人っていないと言うことに後で気づきましたが)
そんな訳で勘違いしたまま検索結果を覗いていると、めちゃくちゃ安くで「70-300mm F4.5-5.6 G」のレンズが売られているわけなんですよね。
一瞬「マジかよ!」と思って入札しようかなんて考えたわけですが「ちょっと待て、いくらなんでも安すぎるぞ」と一旦冷静になってみました。
それこそ普通より多少安いくらいなら本当に間違っていたかもしれませんが。
「FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS SEL70300G」は大体アマゾンで14万半ばの値段で中古で11万くらい、オークションで探して安くても9万後半から10万くらいにはなる代物なのが、4万前後だったので流石に考えました。
そしてレンズの画像を良く見てみると何かちょっと違和感がありました。と言うか何か知ってるデザインとちょっと違うな、と。
そこでようやく「もしかしてこれEマウントじゃないやつでは」と気がつきました。
調べてみるとSONYのAマウントに同じ70-300の望遠レンズ「70-300mm F4.5-5.6 G SSM SAL70300G」があり、金額が大体9万なので納得。
勝手に一人でテンション上がって、そして「そりゃそうか」と意気消沈しました。
知っている方からすれば「いやいやアホでしょ」と思われるかもしれませんが、Aマウントのことをすっかり忘れていた身からすると「紛らわしすぎ!」と言いたくなります。
特に初心者の方は、その当たり前と思われるマウントのこともなかなか全てを理解するのはすぐには難しいと思いますし、気をつけねばなりません(お前が言うなって話ですが)
ちょっと話がそれますが、SONYのFEレンズに対してCanonにはEFレンズがあったりして、間違うことはないにしても、なぜあんな似た名前するんでしょうかね?
Nikonのフルサイズミラーレス用の「Zマウント」みたいに、ほかのメーカーが使わなさそうな英字にして欲しいもんです。
蛇足がありましたが、何年カメラをしていてもこんな間抜けな間違いをしそうになる人間もいますので、くれぐれもSONYのレンズを購入する際にはマウントをお間違えなく!