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スナップ撮影の肖像権やプライバシーの侵害。法律はどこまで適用される?

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カメラを持って街をぶらぶらして自由に写真を撮るスナップ撮影。

しかし、自由だからこその難しさや注意点があります。

スナップ撮影時の注意点をみていきましょう。

スナップ撮影の基本

スナップ撮影は、カメラをもって歩いて、目についたもの、何かを感じたものを自由に撮影すればOKです。

しかし、それが素敵な写真となるかは別問題です。

何はともあれ、とりあえず撮る

スナップ撮影で陥りがちなのが、何を撮って良いのかわからないということです。

スナップ撮影にはとくに決まりがあるわけではないので、何でも撮りましょう

カメラの設定はいろいろな撮影に対応できるように、なるべくオートに近い設定、レンズは焦点距離の融通が効くズームレンズを使います。

スナップ撮影は単焦点縛りや、F値縛りなど、条件を絞って撮影する楽しさもありますが、慣れないうちは、何でも撮影して撮影枚数を稼ぐことが大切です。

まずは枚数を撮って、あとからチョイスする方が上達は早く、何より楽しいですね。

数撃ちゃ当たるの精神がスナップでは大切です。

街角スナップ撮影ではマナーが大切

街角スナップは普通に撮影していれば法律に触れることはなく、自由に撮影することができます。

しかし、カメラを持ってブラブラしているとトラブルに巻き込まれるということも少なくありません

そんなトラブルを回避するための注意点を見ていきましょう。

公道での撮影は基本的には自由

公道で撮影をする場合、法律上、基本的には自由に撮影できます。

たとえ、写真に写り込んだ人に文句を言われようとも法律的には問題ありません。

公道上で撮影をするとき、法律的に注意するポイントは人や車の往来を邪魔しないということです。

人や車の往来を邪魔すると、道交法や道路法などに抵触する可能性があります。

特に電車などの往来妨害は刑法で厳しく罰せられることがあります。

違法になる可能性でいうと、その他にはスナップ写真を商用利用するときに、著作権を侵害しないように配慮する必要もあります。

著作権は街角に飾られた画や彫刻などはもちろん、建物にも存在します。

そういった著作物は、副題として撮影した場合は二次著作物をみなされることもありますが、主題として撮影したものを商用利用する場合は著作権法違反となる可能性が出てきます。

肖像権やプライバシーの侵害

街角スナップでよく問題となるのが肖像権やプライバシーの侵害についてです。

しかし、これらは刑法で明記されているものではないので、街角スナップをしていて即逮捕されたりということはありません。

まずプライバシーについては、公道にいる以上、通行人がプライバシーを主張することはかなり難しいといえます。

公道上から建物の中にいる人を、目隠しの隙間から撮影した場合などはプライバシーの侵害にあたる可能性や迷惑防止条例違反などの可能性も出てきますが、通行人であれば問題ありません。

肖像権については、通行人一人にフォーカスを当てて撮影した場合は、逮捕されるということはありませんが、民事で訴えられることはあります。

街角スナップでは被写体の許可なくアップで撮影するといった行為は避けた方が無難です。

大切なのはマナー

公道上で撮影する場合、法律上はかなり自由に撮影できるということにはなりますが、公道上だからこそ法律よりもマナーが大切になります。

街角スナップでは、単なる通行人だけでなく、その地で生活する人の表情をいれることで素敵な写真となることもあります。

そうした瞬間に出会ったとき、思わずシャッターを切ってしまうこともありますが、事後にせよ事前にせよ許可をとるということが大切です。

相手が嫌がった場合はすでに撮った写真などは削除します。

特に近年は、法律に触れなければ何をやっても良いという時代ではなくなってきています。

多くの人に不快感を与えるものは、インターネットという自由なメディアで大きな民意が集まり断罪されます。

カメラを持っていると、自分にしか撮れない写真を撮りたくなり、被写体となる人の気持をないがしろにしてしまうような撮影にも踏み込んでしまいがちですが、結局そういった写真は評価されずに、それどころか撮影者の人格までも大勢に否定されることまであります。

街角スナップでは被写体の気持ちも考えて、マナー第一に撮影することが求められます。

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確実にアウトな撮影法

基本的には法律に触れることは少ないスナップ撮影ですが、即逮捕される可能性がある行為もあります。

うっかりやってしまいがちなのが私有地に勝手に立ち入ってしまったり、立ち入り許可をとったとしても撮影許可のない場所で撮影してしまうことです。

これは建造物侵入の罪にあたるので逮捕されても文句は言えません。

私有地では立ち入り許可と撮影許可の2つが必ず必要になります。

あとは、いわゆる盗撮についてですが、これは多くの自治体が定める迷惑防止条例違反となります。

これは、普段隠している部分を許可なく撮影した場合に抵触します。

もちろん、意図的にスカートの中を狙ってローアングルで撮影するなどは論外ですが、偶然、風でスカートが捲れたり、急階段で見上げると思わず見えてしまった場合などに故意的に撮影を行うと盗撮となります。

偶然だとしても、下着などが写り込んでしまった場合はすぐに削除しないと、故意性を疑われて逮捕されることもあります。

また、盗撮はプールや海辺での水着姿の被写体にも適用されることがあります。

これは迷惑防止条例違反の「人を著しく羞恥させる」行為に当たるもので、例え公道上でも水着姿の人を撮影すると逮捕される可能性があります。

また、カメラを隠して撮影する行為自体は公道などであれば盗撮にはあたりませんが、不審者として職務質問を受けたり、他人の不快感を招くこともあるので、避けるべき行為となります。

犯罪が成立するかどうかはかなりグレーな部分もありますが、そういった可能性がある部分では撮影をしない、そして何よりも相手に不快感を与えないようなマナーを守った撮影が大切です。

李下に冠を正さず。

撮影機材は自分で守る

その他に街角スナップで問題となるのが機材を壊したり、壊されたりしたときです。

カメラ機材は、そのほとんどが数万円するもので、レンズやカメラは数十万円もする高級品です。

スナップ撮影中に人とぶつかって機材を壊した場合、相手に非があれば弁償してもらうことも可能ですが、相手が素直に非を認めてくれないこともあったり、そのまま口論となることも少なくありません。

また、相手に弁償してもらうにしても、弁償額は新品購入価格とはならずに、減価償却された価格となることもあります。

結局、機材を壊された方も、いくらかの損は発生するので、撮影機材は自分で守るということが大切です。

カメラやレンズはカメラバックに入れたり、歩くときもレンズの方向に気をつけることが大切です。

また、撮影時に通行量の多い歩道上で立ち止まると、ぶつかってくる人も多いので、人の流れを頭にいれて撮影ポジションを決めることが大切です。

まとめ

  • スナップ撮影はカメラをオート設定にして枚数をたくさん撮る
  • 法律よりも被写体の気持ちを考えたマナーが大切
  • 撮影機材は自分で守る意識も大切

スナップ撮影は慣れないうちは何でも撮影することがポイントです。

しかし、基本的には何を撮っても問題ありませんが、被写体へのマナーはとても大切です。

被写体とはなるべくコミュニケーションを撮りながら撮影することが無用なトラブルを避けるためにも大切です。

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