テレワークにZoomというテレビ会議サービスを活用する流れが大きくなっていますが、Zoomの用途はテレビ会議に限ったことではありません。
今、にわかに注目を集めているのがZoomグラフィーです。
ZoomグラフィーとはどのようなZoomの活用方法なのでしょうか。
Zoomグラフィーとは
写真学びサイトCURBON代表の武井宏員さんが考案した、外出自粛下でも「表現」を自在に行う方法がZoomグラフィーです。
ポートレートは人と対面して撮影しなければならないので、緊急事態宣言による外出自粛下では不可能な撮影方法とも思えます。
しかし、Zoomというテレビ会議ツールを利用することで、被写体と直接接触することなくポートレート撮影をすることができます。
気づいてみれば簡単なことですが、まさにコロンブスのたまご的な発想です。
外出は自粛しても表現は自粛しないという武井宏員さんの精神が伺えます。
気分が塞ぎ込みがちになりそうなときこそ、その状態の中でもできる楽しみを探すことが大切ですね。
また、外出自粛などと関係なく、被写体モデルと直接会うことなく撮影ができるので、手軽にポートレートを楽しむ手段の1つとして今後は発展することも考えられます。
Twitterでも話題のZoomグラフィー
Zoomグラフィーは既にTwitter上でも話題になり始めていて、「#zoomグラフィー」のハッシュタグで多くの作品をみつけることができます。
超有名な写真家で映画監督でもある蜷川実花さんも俳優の斎藤工さんをモデルとしてZoomグラフィーの作品をアップしています。
斎藤工くんをリモート撮影してみた^_^
リモートなのに近い、不思議な写真。
面白かったなぁ、タクミくんくん、ありがと! #zoomグラフィー #蜷川実花 #斎藤工 pic.twitter.com/6UbQose4h1— 蜷川実花 (@ninagawamika) April 23, 2020
Twitter上には撮影を自粛しているカメラマンや被写体モデルによるZoomグラフィーがあふれています。
他にもTwitterだけでなくInstagramも多くの作品があるので、Zoomグラフィーの作品を見ているだけでも楽しめますし、写真の勉強にもなります。
Zoomグラフィーのやり方
Zoomグラフィーのやり方は簡単です。
被写体とテレビ会議の要領でZoomでコンタクトします。
被写体の人には必ずカメラをオンにしてもらって、撮影側からライティングやポージングを指示して、シャッターチャンスになったら画面をスクリーンショットするだけです。
ポイントとしては、被写体側はスマホでZoomに参加してもらうことが理想です。
パソコンのWebカメラの場合はカメラポジションが限定されてしまうので、スマホで、理想的には三脚などで固定してもらうと自由なポージングをしてもらえます。
ライティングは、被写体側は自室というケースが多く、本格的なライトやレフ板などはない場合が多いので、窓際で自然光を利用したり、白い紙をレフ板代わりにしてもらうと良いでしょう。
テレビ電話では細かい指示などは難しいですが、あらかじめイメージカットなどを用意して相手に見せたりして打ち合わて行うとスムーズに撮影が進みます。
テレビ通話してスクショするだけなので、別にZoomを利用しなければならないということはありませんが、Zoomは他のテレビ電話ツールよりもハードルが低いというメリットがあります。
LINEやSkypeの場合は、ID交換することが必須ですが、Zoomの場合は相手に招待URLを送るだけでテレビ通話ができます。
女性の被写体モデルさんに依頼する場合も細かく連絡先を交換するというハードルがないので、頼みやすくなります。
被写体の探し方
Zoomグラフィーで問題となるのが被写体の探し方ではないでしょうか。
もっとも手軽な被写体としては、「知り合い」ということになります。
モデルをやりたい知り合いがいれば問題即解決となるわけですが、世の中そうそう都合よくはいきません。
知り合いに被写体になってくれそうな人がいない場合はTwitterで探す方法が次に手軽な方法です。
Twitter上では「#被写体」「#被写体になります」「#被写体やりたい」などといったハッシュタグのツイートが多く探すことができます。
通常、被写体モデルを探すときはそういったハッシュタグの投稿の中から自分の住んでいる地域に近いモデルを探す必要がありますが、Zoomグラフィーの場合は住んでいる地域は関係ないので被写体探しのハードルはグッと下がっているといえます。
被写体モデルはプロのモデルと同様に有料の場合と、無償でもOKというモデルさんがいます。
条件があえばZoomグラフィーの被写体探しはTwitterで比較的簡単に解決することができます。
まとめ
- Zoomグラフィーは新しいZoomの活用方法
- Zoomでテレワークならぬテレポートレート
- 近所で被写体が探せない人には新たな手段
社会生活が変化すれば、抑制されることもありますが、新たに生まれるエンタメもあります。
Zoomグラフィーはまさに新たなポートレート撮影の楽しみ方です。
ポートレート熟練者だけでなく、初心者が気軽にポートレートをはじめる一手段となりそうです。
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