最新ミラーレスに続々と採用されるUSB Type-C!便利な反面、規格違反などの注意点も

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usb-type-cサムネ

スマホに続いて、一眼カメラにも続々とUSB Type-Cが採用されはじめました。

USB Type-Cが使われるとカメラも何か変わるのでしょうか。

USB Type-Cのメリットや、話題となっている規格違反などの注意点についてみていきましょう。

USB Type-Cがフルサイズミラーレスに採用される理由

長らくデジタルカメラにはパソコンとの通信用にMini-USB Type-Bという規格が採用されてきました。

MiniBは形状もある程度コンパクトでカメラに採用しやすい大きさです。

単純に撮影画像をパソコンに取り込むだけであれば、MiniBがあれば問題ないのですが、Type-Cにすることで転送速度の向上や、より高い給電ができることでバッテリー充電などに対応することができます。

その上、Type-CコネクタはMiniBよりも更にコンパクトなので、ボディサイズが小さいミラーレス機にはうってつけのコネクタなのです。

そもそもUSBとは

USBとはUniversal Serial Busの略で、パソコンと周辺機器を繋ぐ規格の1つです。

USB Implementers Forum, Inc.(USB-IF)によって仕様の策定など管理されています。

パソコンにはマウスやキーボード、プリンターやウェブカメラなど様々な周辺機器を接続することがありますが、どんな周辺機器でも同じコネクタで接続して使えるようにしようと定められた規格です。

この規格によって、パソコン本体にはLANとディスプレイを除けばUSBさえあればほとんどの周辺機器との接続が可能となるので、外部端子の種類を少なくすることができます。

さらに最近ではスマホをはじめとする様々なデジタル家電でもUSBが採用され、USBの可能性はさらに広がっています。

USBのABC

USBについてはなんとなくご理解いただけたかと思いますが、Type-AやCとは何のことなのでしょう。

Type-A,B,Cとはコネクタ形状のことです。

Type-AとBの関係

Type-Aはパソコンとの接続コネクタで、USBメモリなどでよく見かける形状です。

Type-Bは周辺機器に使われるコネクタ形状です。

Type-BはMiniやMicroなどいくつかの形状があり、接続する機器によって形状が異なります。

例えばカメラにはMiniBが、スマホにはMicroBが使われたりしています。

ここでお気づきの人もいるでしょうが、周辺機器とパソコンのUSB接続ケーブルはパソコン側がType-A、周辺機器側がType-Bの形状をしているのです。

USBの進化形Type-C

ではType-Cはどうなのでしょう。

Type-Cの登場がユーザーに喜ばれた大きな理由の1つはその形状です。

今までのType-AやBは形状に上下があり、特にType-Aは長方形なのに内部形状が違うのでいちいち確認しないと挿すことができませんでした。

しかし、Type-Cは形状は長円型ですが、上下の区別がないので上下どちらでも挿すことが可能で、今までのように挿し間違えてイライラすることがなくなりました

上下の区別がなくなったことに注目が集まるType-Cですが、それだけではありません。

Type-Cではホストとデバイス、簡単に言うと、パソコン側と周辺機器側の区別もなくなりました。

今まではType-A,Bという形状で区別していましたが、Type-Cは両方に使えるので、接続ケーブルを使うときは上下の区別だけでなく、両端の形状を確認する必要もなくなりました

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形状だけじゃないUSB Type-Cの可能性

上下、ホスト側とデバイス側の区別なく使えて便利なType-Cですが、その利便性は形状だけではありません。

1.0 2.0 3.0の転送速度

USBには1~3、未発売のものでは4世代までの転送速度規格があります。

それぞれ、USB 1.0、2.0、3.1、3.2などと記載されます。

各世代間では数倍~数十倍転送速度がアップされています。

Type-CはUSB 3.2に対応していることに加えて、3.2対応レーンが2つあるのでさらに2倍の速度を実現しています。

フルサイズミラーレスなどの高画素カメラでは1枚の画像でもデータ量が大きくなるので転送速度は作業効率を考えると重要です。

給電能力PowerDelivery

USBはそもそも、周辺機器とパソコンの接続がメインの用途だったので給電能力は高くありませんでした。

USB 2.0で5V/500mA、3.0でも5V/900mAです。

しかし、これでは昨今のスマホのような大容量バッテリーを急速充電させることはできません。

そこで登場したのがPowerDeliveryという規格で20V/5Aまでの給電に対応しています。

ただしPowerDeliveryの実装は電力を供給するホストと、充電するデバイスで通電前に電圧や給電方式などを通信して確認することが必要なので、そのための回路が組み込まれたType-Cでしか使うことはできません。

これによりPowerDeliveryに対応したType-Cを搭載したフルサイズミラーレスではカメラ内急速充電が可能となります。

非USBの通信(DisplayPort、Thunderbolt、HDMI)

Type-Cによって接続ピン数が増えたことで、今までのUSBではできなかった高解像度の映像出力なども可能になりました。

その他にも多くのデータ通信形式に対応することが出来、Type-Cだけでより多くの機器がシンプルに接続可能となります。

一眼カメラへのType-Cの搭載は、単純な転送速度や給電力の向上だけでなく、パソコンと接続したテザー撮影や、さらに外部モニターなど他の機器との接続などで大きく可能性が広がりそうです。

USB規格違反の氾濫

高い転送速度と高電力給電が可能になったことで、スマホの充電にも積極的に使われるようになり、広がりをみせるUSB Type-Cですが、便利になった一方で、規格違反、仕様違反の製品が増えるという問題も生まれています。

規格違反のアダプターには発火の危険性

Type-CはA,Bとの互換性もあるので、アダプターでコネクタ形状を変えればType-A,Bの形状をしたUSBケーブルをType-Cに使うことも可能です。

しかし、Type-CのコネクタをType-AやBに変換するアダプターについては、USB-IFの定める規格としては不可とされています。

これは安全上の仕様で、Type-Cはホストとデバイス両方を同じコネクタ形状で接続するので接続時にどちらがホストでどちらがデバイスであるか認証させる必要があります。

また、充電する際には、どの程度の電圧、電流で充電するかも通信しなくてはいけません。

Type-CケーブルをアダプターでType-Aにして接続した場合、この認証が行われないので、予定外の通電がされるなどして発火の危険があります。

そのため、Type-CのアダプターについてはA,Bには変換できないという規格が存在しているのですが、規格違反商品が市場に出回ってしまっているという現状があります。

A→CへのアダプターはOK。逆のC→Aは不可

複雑なType-C規格

さらにType-CはPowerDeliveryへの対応や非USBの通信などによってかなり仕様が複雑化しています。

そのため、単なるUSBケーブルでも従来の様に配線が整っていれば良いという単純なものではなく、仕様を通信する回路や保護回路の実装が規格化されています。

そういった回路は外見ではわからないので、粗悪品だと必要な回路が実装されていない規格不適合品などもあります。

規格違反は法律違反ではない

こうした規格不適合品が出回ってしまう理由は、規格違反は必ずしも法律違反ではないという原因があります。

規格違反品は、不適合なので使うと不具合が出る可能性あるというだけで、不具合が出る可能性に対して明記しておけば販売しても法律上は問題ありません。

結局の所はユーザーがその商品を正しく評価して購入するしかないのです。

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USB規格違反の対策

フルサイズミラーレスへの採用でカメラユーザーにとっても需要が増えるType-Cですが、ケーブルやアダプターなどを購入する場合には規格に注意する必要があるということはご理解いただけたと思います。

特にカメラやパソコン、スマホは安いものではないので、USBケーブルが原因で壊されたのではたまったものではありません

では、どのように注意すればよいのでしょう。

通販サイト側の対策

Amazonでは規格違反の商品については出品を取りやめるなどの措置をとっています。

出品取りやめの商品は返品、返金対応をしてくれる場合もありますが、全ての商品をチェックしているわけではなく、多くの規格違反商品が売られてしまっています

純正品は問題なし

【Canon インターフェースケーブル IFC-100U EOSR対応】

1番間違いない選び方は純正品を選ぶということです。

純正品であればUSBの規格などはチェックが行き届いているので安心して購入することができます。

また、純正品による不具合は、メーカーが保証してくれるのでそういった面でも安心です。

カメラに使うType-Cケーブルならカメラメーカーのもの、スマホならスマホメーカーか通信会社のものを使えば間違いありません。

それでも魅力的な社外品

こういった危険性を理解しても、やはり社外品の圧倒的な低価格は魅力的です。

社外品については、規格適合をよくチェックして、目的にあったケーブルを買う必要がありますが、Type-Cは様々な機器に対応するために規格も複雑で確認事項は多岐に渡ります。

さらに内部構造まではチェックできないので、レビューや評価サイトを参考にしなければなりません。

最低限チェックしたいこととしては、Type-Cのレセプタクルコネクタ、Type-Cを差し込むメスコネクタのある変換アダプターは間違いなく規約違反であるということです。

またPowerDeliveryを使うような急速充電に対応するType-Cケーブルは慎重に選ぶことも大切になります。

こういった規格違反については、様々な対応が検討されていますが、現状ではユーザーが商品を確認して購入するという予防策以外に完全な対策はありません。

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