過去に職場で実際にAdobeの警告が表示されたことがあり、その実例とともに警告がでた事実がどれほど危険で、消す方法を考えるのではなく如何にその後の対処をすべきかをお伝えしたいと思います。
タイトルにもある通り警告がでて実際に海賊版を使用していた場合、消す方法はないと思っていただいた方がいいです。
また正規品でもあるにも関わらず警告が表示されたという方(Adobe CS6)は、どうやらCS6のOS対応が10.9までのために起きることがあるらしいので詳しくは【CS6+MacOS】正規品ではないというポップアップがでて利用ができない時のトラブルシュートを参考すれば解決できます。
Adobeの警告が表示された実体験
先にお伝えしておきますが、現在の私の環境として職場も私個人も「Adobe CC」を使用しております。
間違っても海賊版は使用していません。あしからず。
ではどのような状況から「Adobeの警告」が表示されたのかは、少し順を追って説明する必要があります。
この内容を読めば「大丈夫」と思っている方も、もしかしたらがあるかもしれませんので我が身に置き換えて考えていただけると幸いです。
中小企業でリスクを考えず海賊版を使用
私は今の職場で広報 兼デザイナーのマネージャーをしていますが、元からこの立ち位置にいた訳ではありません。
元々、上司がいてこの方の退職に伴ってマネージャーになりました。
それでこの元上司がそもそも会社であるにも関わらず、リスクを鑑みず安さだけのために海賊版を使用していたのです。
Windowsが1台のMacが2台、その全てが海賊版だったのです。
私がこの部署にきた時そのことは知らず、退職された後に契約関係を調べたらAdobeのライセンスがどこにも見当たらなかったことから、もしかして海賊版なのでは、、という疑問を持ちました。
ちょうどその時にMacが2台ともかなり古かったため買い替えたため、そのタイミングでMac2台を「Adobe CC」しました。
人員の補充がなかなか出来なかったことと、私ともう一人がWindowをほとんど使ったことがなかったので、そのまま使わず放置してしまったのです。
そう。落ちとかはないので結末からいうとこのWindowsが後に「Adobeの警告」を受けることになります。
新体制になってスタッフが拡充
その後ずいぶん月日が流れてからスタッフが見つかり、私の部署も人数が増えたのですがPCが足りなかったため、放置していたWindowsも使用するようになりました。
この時に気づけば良かったのですが、このWindowsが海賊版だということをすっかり忘れていたのがいけなかった。
かくして無自覚のままに海賊版を使うというやってはいけない自体を招いてしまうことになります。
Adobeの警告が表示された後の対処
そしてある日そのWindowsを使っていたスタッフから「Adobeの警告」が表示されると報告を受けます。
実際にこの「Adobeの警告」が表示されると消すこと出来ません。
そもそも表示されたウィンドウに消すボタンがないので当然と言えば当然です。
また消すということよりもAdobeにその事態が伝わっていることが何よりの問題です。
ですのでここで如何に消す方法を考えるかなんてことは論外だと思います。
もし消す方法を調べている方がいるならば、そんなことよりも自分が置かれた立場を理解した方がいいと思います。
海賊版を業務で使用して地検送致された判例
「Adobe Photoshop CS3 EXTENDED 日本語版」と「Adobe Illustrator CS3 日本語版」の正規品ではなく、違法コピーされた海賊品を業務で使用していたとして、長野県のペット用品販売店と代表取締役の男が長野地検上田支部に送致されました。
この海賊品はネットオークションで購入した品だったそうで、海賊版ソフトウェアの業務使用による送致は全国初。
このコピー品は今年5月に上田市の会社員の男がインターネットオークションで頒布していた品で、販売先にこのペット用品販売店があったことから捜査が行われました。代表取締役の男はこのソフトウェアについてライセンスを保有していない違法コピー品であることを認めています。
ちなみに、代表取締役の男は海賊版を購入後、ファイル共有ソフトを通じて新しいバージョンをダウンロード、店のカタログやタグのデザインなどに使用していたとのことです。
詳細は以下から。
海賊版の業務使用で全国初、代表取締役男性と法人を送致 | 著作権侵害事件 | ACCS長野県警生活環境課と上田署は「Adobe Photoshop CS3 EXTENDED 日本語版」と「Adobe Illustrator CS3 日本語版」を違法コピーされた海賊版であると知りながら業務で使用していたとして、ペット用品販売店と代表取締役の男を著作権法違反の疑いで長野地検上田支部に送致したそうです。
「Gigazine」に掲載されていますが2010年の時点で、海賊版を業務で使用していたとして地検送致された事例があります。
犯罪なので当たり前です。
この事例でも書いてありますが、ネットオークションで違法にコピーされた海賊版のAdobeソフトを購入して使用していたことが原因です。
アンインストールにAdobe CC Cleaner Toolを使っても問題ないか
話は戻り「Adobeの警告」が表示されて取るべきことは一つで、今の違法なソフトをアンインストールして「Adobe CC」または正規の「Adobe CS」を入れること。
他のPCが「Adobe CC」を導入していることから互換性からいっても「Adobe CC」を入れる
のですが1つ疑問が浮かびます。
WindowsではPC操作のみのアンインストールでは完全にソフトのアンインストールが出来ていない場合が多く、完全にアンインストールするにはAdobeの「CC Cleaner Tool」を使用しなければならないこと。
よく言われる「海賊版」の使用がバレるのはソフトのアップデートやAdobeにログインした時。
Adobeの「CC Cleaner Tool」はAdobeにログインしてダウンロードしなければなりません。
「Adobeの警告」の表示がされているとは言え、これに輪をかけてログインしたらAdobeから「警告」では済まない事態になるのでないか。
でも「CC Cleaner Tool」をダウンロードしなければ追加契約して「Adobe CC」をインストールしても不具合が出る可能性が高い。
どうしたものかと思いましたが、正直にことの顚末をAdobeのサポートに電話して話してみました。
Adobeのサポートの方は状況を理解してくれて丁寧に説明していただき、そういう状況であれば今の状態から「CC Cleaner Tool」をダウンロードしてアンインストールした上で「Adobe CC」をインストールすれば問題ないとの事。
そんなわけでWindowsも無事に「Adobe CC」に入れ替えて事無きを得ました。
海賊版は違法であり犯罪
実体験では状況を汲み取っていただきAdobeが寛大であったが故に何事もありませんでしたが、もしそうでなければAdobeのサポートに問い合わせた時点で何かの措置を取られても仕方のない状態だったとも言えます。
「Adobeの警告」が表示されたということは「犯罪」がバレていますよ、と言うこと。
その上で寛大なAdobeが警告で留めて置いてくれているだけで、続けていれば訴えられても仕方のない状態なのです。
もし今、実際に「Adobeの警告」が表示されているにも関わらず「消す」方法を探している方がいればそれは「犯罪の隠蔽」をしようとしているのです。
ことの重大さに気づき適切な処置を行ってください。
そもそも今の「Adobe CC」は「Adobe CS6」と比べても機能が雲泥の差でよくなっています。
機能によっては今まで30分かかっていたものが5分で終えられるようになっています。
「安さ」を費用対効果の観点から言えば「Adobe CC」は月額とは言え、かなり安いと思います。
それでも費用対効果では安さを求めるなら「犯罪」の2文字を背負っていることを自覚して置いてください。
PhotoshopやLightroomなど写真編集ならAdobeCCのフォトプランがお得!導入する前に知っておきたいことまとめ Adobeフォトプランでカメラ初心者でもチート級に!速攻で脱初心者になる写真編集の力