最近、SONYからα7Ⅲが発売。
それ以前のα7RⅢがでた頃(いやもっと前のα9からか)から有名フォトグラファーの方も、CanonからSONYに乗り換えたなんて話を耳にするようになりました。
それで多くの方が「なぜSONYに換えたのか?」また逆に「CanonとSONYの良いところ悪いところの比較」もよくされています。
ただ私が乗り換えたSONYに乗り換えた理由は要因の一つにあげている方もいますが、それが最大の理由で買い換えました。
その最大の理由はタイトルにも書いてあるレンズのために買い換えました。
これは、そんなプロでもなくお金をたくさん持っている訳でもない私が、いかに色んなレンズを安く使えるかを考えた結果そうなりました。
もし私と同じようなレンズがもっと欲しいけど「お金がない」と悩む人がいたら、参考にしていただけると幸いです。
オールドレンズを楽しむならフルサイズミラーレス
なんといっても「オールドレンズ」の使用が最大の理由です。
私の場合「一個のズームレンズで満足!」なんてことはなく、超広角も欲しいし単焦点も欲しい、あれやこれや欲しくなるのですがそこまでお金はないので、厳選に厳選を重ねて選んでいました。
ただCanonのEOS Kiss 8xiを使っていたので、いつかは本体をもっと良いものに買い換えるつもりだったのですが、その時にふと疑問に思いました。
私が次に買うのは「フルサイズ」なのか「APS-C」なのか、と。
「フルサイズ」であれば今使っているレンズが使えなくなる。「APS-C」なら今のレンズはそのまま使えるが選べるレンズは少ないまま。
どちらにしても何かは失うことになるのですが、そもそも「フルサイズ」のレンズは高すぎる!かと言って「APS-C」のレンズでも現状その金額を出してまで欲しいと思えるレンズがフルサイズと比較してしまうとほとんどない、、、そんなジレンマに陥っている時に、中古でいいから安くでレンズがないかなーと探している時に「オールドレンズ」の存在を知りました。
「オールドレンズ」とはフィルムカメラ時代に使われていたレンズで、マニュアルフォーカスのものが大半ではあるものの、安くでレンズの性能としては良いものがあること。
そして何より、特徴的なボケ味があったり、通常ではマイナスにしかならないフレアもそのレンズ固有の輝きが映り込んだり、レンズそれぞれに個性があること。
もうまさに自分にうってつけだと思いました。
デメリットはオートフォーカスが使用できないこと。
これは人によっては大きなマイナス要因だと思いますが、私は別にそこまで気にしないのでなんらレンズのメリットを考えると問題はありません。
また「オールドレンズ」は読んだ字のごとく古いレンズなので、昔からあるフルサイズの大きさなのも魅力です。
このことでフルサイズのカメラを買っても、安くて特徴のあるオールドレンズをたくさん使うことができるです。
ちなみに「オールドレンズ」はマウントアダプターというカメラと他社のレンズのマウント(カメラとレンズを接合する部分)を合わせるアイテムを使えば、今あるカメラに取り付けることが可能です。
※マウントアダプターの詳しいことは後に説明します。
その当時、さっさく「オールドレンズ」を買ってEOS Kiss 8xiに取り付けてみました。
するととても面白い映りでよかったのですが、一つとても困ったことに直面しました。
SONYのカメラが備えるピーキング機能
その問題とは、大丈夫だろうと思っていたマニュアルフォーカスのシビアさでした。
オートフォーカスの「ピピッ」と勝手に半押ししていれば合うわけじゃなく、手動でレンズのフォーカスリングをぐるっと回してピントを合わせるのですが、完璧に被写体にピントが合っているのかニュアンスでしか分からず、撮影してから画面でアップにして合っていたかを確認しなければなりません。
そして合っていなければ、またフォーカスリングを回して合わせるのですが、すべて感覚で自分の目だけが頼りなのは、なかなかに心許ない状況です。
そこで調べた結果、マニュアルファーカスでのピント合わせに最適な機能「ピーキング機能」なるものがあることを知りました。
「ピーキング機能」とはフォーカスリングを回した時に画面上でピントの合っている部分に色でマーキングされる機能です。
これのおかげで今どこにピントがきているのかすぐにわかるし、色や濃さも調整できるので撮影する環境によって調整できるのも有難い、マニュアル撮影にとって必須と言っても過言でない機能がSONYのミラーレス一眼にはどの機種にも備わっていることからSONYのカメラに買い換えようか心が揺れ動いていきました。
フルサイズミラーレスはSONYのみ
SONYのミラーレスカメラは他社と違い、APS-Cだけではなくフルサイズのミラーレス機もあるのが大きな強みです。
※SONYのみって言ってますが実はSONY以外に一つだけあるのはあるのですが、それは「ライカSL」っていう化物みたいな価格(80万くらい)のカメラなので、これは除外して考えます。(笑)
オールドレンズはレンズが35mm換算のフルサイズ仕様が大半なのに、SONY以外のメーカーはAPS-Cのミラーレスカメラしか販売していないため、そのオールドレンズの性能を100%発揮することが出来ません。
APS-Cサイズのカメラにフルサイズ35mm換算のレンズをつけた場合、1,5倍ほどに画角がアップした状態になります。画角が20mmのレンズであれば30mm、50mmなら75mm程度になるということ、なので特に広角レンズなどはその一番大事な画角が狭まってしまいメリットがなくなってしまいます。
そんな市場の中でSONYだけがフルサイズミラーレス機を販売しており、尚且つ先にお話した「ピーキング機能」が基本性能の中に備わっている。。
これはもはや「オールドレンズを使うためにSONYが用意したんじゃないの?」と疑いたくなるほどのドンピシャのカメラだったのです!
またSONYのフルサイズミラーレス機はα7シリーズとα9なのですが、普通フルサイズの時点で結構なお値段になりそうなのに、α7シリーズの初代だと新品でも10万を切る金額で購入することが可能なのです!
もはやここまで調べた時点で「明日とりあえずヨドバシカメラに行くか」と8割方、買う方向になっていました。
豊富なマウントアダプター
先にもお話したオールドレンズを取り付けるために必要な「マウントアダプター」、そもそも使いたいオールドレンズが使えるかどうかは持ってるカメラと互換性のあるマウントアダプターがあるかないかで決まってくるのですが、その点においてもSONYは1番種類が豊富にあります。
理由の1つはミラーレス機であることで、これはフランジバックに関係しています。
フランジバックとはレンズのマウント面(取り付けるところ)からセンサー面までの距離で、一眼レフカメラは字のごとくレフがその間にあるためカメラ本体が大きくなりその距離も長くなるの対し。ミラーレスはレフがない為その距離が短くなります。
そしてレンズの設計の段階でこのフランジバックの距離が想定されて作られているので、一眼レフカメラでは元々距離が長いため取り付けられるものが限られるのに対し、ミラーレスは距離が短い為、そこにプラス大きなマウントアダプターをつけてもまだ距離に余裕があるから種類多くあるのです。
そしてもう一つの理由が、SONYのみがフルサイズのミラーレスなのでマウントアダプターを作る会社からしてみれば、レンズの機能を最大限に発揮できるカメラのマウントアダプターは当然作るに決まっています。
なのでSONYの互換性のあるマウントアダプターが豊富に種類があるのは、当然といえば当然なのかもしれません。
もうこの時点でSONYに買い換えるであろうことは十中八九決めていたのですが、ここからSONYのどの機種にしようか悩みます。
なぜ今α7Ⅱを購入したのか
つい最近α7Ⅲが発売され、この期にα7Ⅱから買い換える人が結構いて中古で程度の良いものが安くてで買えるんじゃないかと考えたからです。
そりゃあお金さえあればα7Ⅲが欲しいところですが、ちょっとそこまでは手が出なかったことと、初代α7と比べてもα7Ⅱは元々評価が高かった為、この今のタイミングは非常に好都合のように思えました。
実際調べると、良品でも中古で税込9万代が結構でてきたのでお店に行って確認して問題がなければ、かなり良い買い物ができると確信しました。(もっと探せば8万代もあったかもしれませんが、さすがに中古なので店頭で触って確認できることが前提で自分がいける範囲で調べました。)
満足度 ★★★★★
買ってみて感じるのは買ってよかったぁと思うこと。
ピーキング機能によってマニュアルフォーカスも苦になりませんし、初めはCanonと比べて使いずらいと感じたそれぞれのボタンの割り振りも、自分好みにカスタマイズ出来ることがわかったので、何回も使って行く中でちょっとずつ変えながらある程度OKかなと思うところまでマスタマイズしたら気にならなくなりました。
ただ個人的に一番気に入っていない部分はシャッター音。
シャッター音はやっぱり一眼レフの方がいいし、その中でもCanonはとても歯切れの良い気持ちの良い音だったなと思ってしまったり。
でもヨドバシカメラでα7Ⅲを触ったらα7Ⅱとは音が違って、α7Ⅲは別に気にならない音だったのだけちょっと悔しかったけど、別に機能にはなんら問題ないので完璧に好みの問題だと思います。
てな訳で、音以外は本当に満足な買い物ができたフルサイズミラーレス機 α7Ⅱですが、次回は使っているオールドレンズにもふれられたらいいかなと思います!