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写真を仕事にするのに必要なカメラ・レンズに機材は何がいるのか?

写真と一口に言えど、撮影するものによってカメラのスペックや必要な機材は変わってくると思いますので、あくまでこれから写真を仕事にするならの前提でお話したいと思います。

そのため、これから始めても仕事にしやすい写真のジャンルに対応したカメラのスペックや機材となりますが、その仕事にしやすいジャンルは、ブツ撮りや料理撮影となります。

写真撮影を仕事にするときの稼ぎやすい・稼ぎにくいジャンル

詳しくはこちらの記事を読んで頂きたいと思いますが、仕事にしやすいジャンルとは求められてリピートされやすい撮影ジャンルなので、一過性でたまたま撮影依頼をもらうのではなく、しっかりと仕事になるジャンルです。

仕事にするからには需要のあるもので、尚且つ撮影難易度が低ければ数をこなすことも出来ますし、自分からも自信をもって営業や提案をすることもできます。

では、そのブツ撮りや料理撮影に必要なカメラのスペックや機材についてお話していきます。

高いカメラや機材がないとダメなのか?

どこまでを高いカメラと考えるかにもよりますが、私の答えはNOです。

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私が現在仕事で使っているカメラはSONY α7Ⅲですが、写真を仕事にし始めた頃はSONY α7Ⅱでした。
別に今でもやろうと思えばSONY α7Ⅱでもこなせるとは思いますし、予備機としては持っていってます。

カメラの最低限のスペックはフルサイズのエントリー機

APS-Cのカメラは画角の問題もありますが、何より良いレンズが無いことの方が大きいです。

フルサイズならメーカー純正レンズでなくても安くて使えるレンズがありますが、どうしてもAPS-Cのレンズだと趣味としては使えても仕事にまで使えるかと言われると微妙なものが多いため。

SONYならタムロン28-75mmでも全然いけます。

なのでカメラの最低限のスペックはフルサイズになります。

ポムドテール外観

また画素数に関しては、2,500万画素もあればA1サイズはもちろん看板サイズでも何とかなりますので、ハイスペックのカメラはそれ以上のサイズに使用するのでもなければ正直オーバースペック気味です。

ブツ撮りや料理撮影でもある程度の点数があれば1日の撮影枚数は何百枚かになるので、4,000万画素とかのハイスペックだとデータを保存するメディアも圧迫されますし、そのデータを編集するPCのスペックも相対的にあげないと作業がしづらいので、カメラだけハイスペックにしてもあまりメリットは無いと思います。

CanonならCanon EOS 6D markⅡ、SONYならα7Ⅲで仕事で使うことはいけると思います。

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Canon EOS Rでも良いのですが、現状カメラは安くてもレンズが純正のものしかほとんどなく、またかなり高額なので今の時点ではおすすめは出来ないかなといった感じです。

レンズはF値の大きい標準ズームと広角レンズ

実際、私はこの2本のレンズでほぼ完結しています。

ピッコロボスコ_パスタ

F値の大きいレンズはそれだけ多くの光を取り込めて、明るくボケの効いた写真を撮ることが可能になるので、アップで印象的に撮影する時にとても便利です。

大体のことは標準ズームレンズで対応できるのですが、集合写真の時などは標準ズームでは収まりきらないので、そういった場合に広角レンズを使用します。

なのでブツ撮りや料理撮影メインなら望遠レンズやマクロレンズはいらないですし、単焦点レンズならあっても良いかもしれませんが、そこまで劇的に写真が変わるわけではないですしレンズを取り替える手間を考えると仕事向きではないです。

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最低限、仕事に必要な機材

カメラ・レンズについては分かっていただいたかと思いますので、続いては写真を仕事にする上で必要な機材について。

PC

MacでもWindowsでもどちらでも構いませんが、パソコンは必須になります。
撮影の際のメディアへの保存が基本的にRAWデータでの保存になり、撮影したデータを「ハイ、どうぞ」と渡すわけではないので、パソコンでの写真編集は必要不可欠です。

趣味と仕事、写真撮影で必要な技術と知識の違い。知れば実績無しからでも仕事に出来る!

こちらの記事にも書いていますが、写真修正・加工のレタッチ技術はなにも写真のクオリティーをあげてお客様の満足度を上げるためだけではなく、どんな状況でも対応できる自信に繋がりますので、レタッチを行うためにもいります。

pc-specカメラマン・フォトグラファー・デザイナーの仕事ができるPC環境・スペックはMacならどのくらい必要か?

PCのスペックについても詳しくは他で書いていますが、私は中古の13万くらいで購入した2015年のMac book Proで仕事をしていますので、そのくらいのスペックでも何とかなります。

ライティング機材

印象的な写真を撮るためにはストロボなどのライティング機材も必要です。

ざっと必要なライティング機材を上げると

  • ストロボ
  • ラジオスレーブ
  • スタンド
  • ブラケットマウント
  • レフ板
  • アンブレラ or ソフトボックス

これだけあれば一通りはこなせると思います。

food-photo-equipment料理写真の撮影に必要なライティング・機材は何がいる?ストロボ・ラジオスレーブのほかスタンドもいるかも

こちらも詳しい内容は別途記事にまとめていますが、要点だけお伝えします。

ストロボ・ラジオスレーブ

ブツ撮りや料理撮影の際は、基本的にカメラの上にストロボをつけて撮影する「クリップオンストロボ撮影」ではなく、カメラの上にはストロボの遠隔操作をするための「ライオスレーブ」をつけて、自由な位置からストロボを発光させる「オフカメラストロボ撮影」で撮影をします。

このようなものをカメラの上につけて、発光の調整もこちらから操作することが可能です。
印象的な写真を撮るためには光の方向と影のつき方で大きく変わるので、こちらがないと私なんかは仕事にならないほどです。

スタンド

こちらも無くてはならない代物。

撮影風景

単体のスタンドにはストロボを取り付け、背景スタンドには背景が映り込まないように紙や布で後ろまでカバーします。
背景に使う布だったりは撮影現場にあるもので対応したりできますが、その布を持ち上げたりは背景スタンドが無いと厳しいので持っておいて役立つアイテムです。

ブラケットマウント

こちらはストロボをスタンドに取り付けるために必要なアイテムです。
縁の下の力持ちで、地味にこのアイテムが無いとストロボを自由に配置できないので、このアイテムがあるのと無いのでは大違いなので意外とこちらも必須級です。

レフ板

レフ板は上手く光を全体に回すために必要で、ストロボの光で全体の明るさはOKなのに一部分だけ影が濃くなっていたりする箇所に当てて上げることで、影を緩和することができます。

私のような一人で撮影を行う場合は、市販のレフ板では手持ちになってしまい扱いづらいので、100均などで白のボードを買ってきて置いて置けるように自作するのも手です。

アンブレラ・ソフトボックス

ストロボの光を全体に回すために必要なのが「アンブレラ」または「ソフトボックス」

どちらの方が絶対いいと言うのはなくて結構好みの問題なのですが、個人的にはソフトボックスの方が若干固い感じの光になるのが好みではないのと、準備がアンブレラの方が格段に早いのでアンブレラを使うことの方が多いです。

ただソフトボックスの場合、Amazonなどでブラケットマウント一緒になって販売されていることも多いので、少しだけ安く買えると思います。

このあたりは金銭的に余裕があれば2種類とも持っている方が無難かもしれませんが。

 

ライティング機材に関しては、今紹介したものがあれば何とかなると思います。
写真を仕事にした当初の私がこんな感じだったので大丈夫です!

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あると便利・出来ると思われるアイテム

最後に「あると便利・出来るなと思われるアイテム」も紹介しておきます。

トレーシングペーパー

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ストロボで発光の調整をしても「この間くらいの光にしたいのに」なんて時に、設定をいじるのではなく、ストロボの間にトレーシングペーパーをかまして光を緩和させることができます。

仕事で写真撮影している以上、無駄に悩んだりモタモタしているのはスマートではないので、サッとトレーシングペーパーを取り出して対応できると小慣れてる感もでて安心してもらえます。

装飾小物

商品撮影だけを頼まれていたけど「イメージ写真的なものもやっぱり撮って欲しい」と現場で急に言われたりすることもあります。
店内が絵になる背景や、装飾備品を持っておられたらいけますが、もしそうでないなら「どうしよう」となってしまいます。

装飾小物

そんな時に「装飾小物」さえ持っていたら、色んなアレンジで雰囲気を変えた写真撮影をすることが可能になるので、「急な要望にも対応してくれる出来る人」と信頼してもらえるので、リピートにも繋がります。

装飾小物は100均でも揃えることができて、それでいて100均には見えないものも豊富になるので持っておいて損はないです!

まとめ

写真を仕事にするために必要なカメラ・レンズのスペックや機材についてまとめてみましたが如何でしょう。
すべて揃えるとなると決して安いわけではありませんが、PCなど元々持っているものもあると思いますので、そこまでガッチリ揃えなくても写真を仕事にすることはできます。

ただこれらのアイテムを持っているから仕事がくるわけではなく、このアイテムをどう駆使して何が撮影できるのかを提案しなければ仕事は勝手やってこないのであしからず。

  • カメラはフルサイズのエントリーモデルからでもいける
  • レンズはF値の大きい標準ズームレンズと広角レンズ
  • パソコンは写真編集のために必要
  • ライティング機材は一式ないと厳しい

ライティング機材は、ストロボなども別に純正を買う必要はないので比較的安価に揃えることはできます。
正直ストロボは発光のチャージの時間が安いものと高いものでかなり違うので、ストロボだけは多少高くても良いものを買った方がいいとは思いますが、それでも5〜6万で揃えられると思います。

ストロボも安く抑えれば3万とかで揃えることもできるので、最初は3万で一式揃えて慣れてから後でストロボだけ良いものを買うって方法もありだと思います。

一度仕事にしてみる気で揃えてみて、練習してみてはいかがですか?