カメラやレンズって知れば知るほど、もっと欲しくなってきますよね。
ただそうなると欲しくなるのは今よりもっとグレードの高いものだったり、F値の小さい明るいレンズや広角や望遠レンズ。
どれも高額になってきますのでなかなか気軽には手が出せません。。
だったら中古はどうだって話で、私も中古でなんとか欲しいレンズだったりを買ったりしています。
でも欲を言えばもっと安く、尚且つ良いカメラやレンズが手に入らないものか。
「そんな都合の良い話なんてあるものか!」って考えを覆してくれるオークションを見つけてしまいました!
その名は「官公庁オークション」
直近でもまさかのレンズが中古相場の半額で落札されているではありませんか!しかも入札数は1件のみ!
「これはいいところを見つけた!」とワクワクしているわけですが、無論デメリットと言うか条件があったりもします。
実際に出品されていた商品だけ紹介して条件を見ずにぬか喜びして、いざやろうとしたらアレってならないように「官公庁オークション」がどういったものか理解した上でお眼鏡に叶うカメラ・レンズを見つけていただければと思います。
官公庁オークションとは
「官公庁オークション」は「ヤフオク」のシステムを利用して行われている、税金滞納者から差し押さえた商品や地方自治体が使用していたものを売買されているオークションです。
出品されているものは多岐に渡り、今回紹介するカメラなどの家電・AV機器は勿論のことコンピューターや貴金属の他、自動車や不動産なんてものまであります。
低価格な出品物に関しては通常の「ヤフオク」と同様ですが、高額品になると「公売保証金」なるものを事前に支払わなければなりません。
ただ「公売保証金」は最低入札価格が50万を超える時に設定されているものなので、どちらかと言えば「自動車」や「不動産」などの出品物の時に気にすればいいかな、と言った感じです。
まぁもし「LEICA」なんかが出品物になっていたら超えるかもしれませんので補足しておくと、「公売保証金」は最低入札価格の10%を基準に設定され、まず先に「公売保証金」を支払い落札後に残りの全額を支払います。
この時「公売保証金」は支払ったけど、残りの金額を支払期日までに全額払えなければ「公売保証金」は没収されてしまいます。
ちゃんとしていれば何の問題もありませんが、不動産などの高額なものを融資ありきで落札した場合に手違いで期日に間に合わなかった、、なんて時にだけ起こるものかなと思います。
まぁそんなものを買う予定はないので問題ないでしょう(笑)
入札期日と入札方法
「官公庁オークション」はいつでも開催されているわけではなく「インターネット公売」と「公有在財産売買」に分けて、それぞれの入札期日が被らないようにして、大体一月に一回ずつ開催されています。
2019年の「官公庁オークション」は上記の予定です。
「インターネット公売」と「公有在財産売買」の違いは
インターネット公売
税金の滞納者から差し押さえた出品物
公有在財産売買
各行政機関や地方自治体が所持していた出品物
また「せり売形式」と「入札形式」の違いは
せり売形式
通常の「ヤフオク」と同様の入札回数に制限がなく入札できるシステム
入札形式
一発勝負の一番高値を提示した入札者が落札できるシステム
「インターネット公売」には「せり売形式」「入札形式」の両方がありますが、「公有在財産売買」には「入札形式」しかないのも特徴です。
特に「入札形式」は、入札する出品物の相場を知らずに高値を提示してしまうと落札しても無駄に高い金額での落札になってしまう恐れがあるので注意が必要です。
気にすることではないかもしれませんが、税金の滞納者からものは〜と考えてしまう方は「公有在財産売買」の方が、なんとなくですが大事に使われてきた物って感じがするかもしれませんね。
私は使えれば構わないので気にしませんし、どっちで落札するにしろ自分が大切に使ってあげさえすれば、その物にとってもいいのではないかなと考えています。
官公庁オークションのメリット
中古相場の半額もあり安い
何と言ってもこれが最大のメリットなんですが、とにかく安いです。
後ほど紹介もしますが「あのレンズがこの値段でいいの!?」ってくらいにビックリするほどの金額で落札することができます。
カメラ・レンズは入札件数が少ない
液晶テレビや腕時計などに比べて入札数がかなり少ないのも魅力。
せっかく安くてもライバルが多くて落札できなければ意味がありません。そういった意味でライバルが少ないのは非常にありがたいこと。
なぜライバルが少ないかってことについては、デメリットの部分とも関係してきますので詳しくはデメリットの項をご覧ください。
オークションの開催が多い
オークションの機関が設けられてるとはいえ「インターネット公売」と「公有在財産売買」が大体月に1回ずつは開催されているので「官公庁オークション」ができる機会は割とあります。
狙って欲しいアイテムを探すと言うよりは、都度チェックしてお眼鏡に叶うものがあればラッキーって感じなので、宝探し感覚で1月のお楽しみといった感じで利用するのが良いかと思われます。
官公庁オークションのデメリット
落札物は出品した機関・自治体まで受け取りに行かなければならない
こちらが「官公庁オークション」の最大のデメリット。
赤枠で囲っている部分が出品した機関になるのですが、落札したらその機関・自治体まで取りに行かなければなりません。
郵便などの対応は受け付けていないため、せっかく出品物が安くても自分が住んでいる場所から遠かった場合は旅費や時間も考慮しなければなりません。
これがメリットでお話した「入札件数」の少なさにも影響していると思われます。
高額な出品物であれば多少遠くても出向きますが、金額が少額になればなるほど旅費がかさむのは痛手です。
そのため気になる出品物を見つけたら、まず確認しなければならないのが、どこの機関が出品しているかとになります。
この条件がクリアできないとせっかくの安さが水の泡になるので、ここが最大のネック。
ただここさえクリア出来てしまえば、かなりの確率でゲット出来る可能性が高まりますのでチェックする価値は十分にあります。
入札前に参加の申し込みが必要
こちらも一手間で入札件数を減らす要因になっているかもしれませんが「官公庁オークション」では通常の「ヤフオク」と違い、オークションごとに参加の申し込みが必要となっています。
参加の申し込みは「ヤフオク」上ではありますが、出品している機関・自治体への申し込みだと思っていただければわかりやすいかと思います。
各機関・自治体で申し込みに必要なものは異なり、本人確認書類(免許証・保険証)などが必要だったりします。
この面倒臭さのために「やーめた」ってなる方もいるはずなので、ライバルが減ると考えれば一概にデメリットだけというわけではないかもしれませんが。
保証金が必要な場合がある
出品物によっては保証金の納付が必要なものもあります。
ただ保証金は出品物の予定価格の10%〜20%ぐらいになることが多いようで、落札出来なければもちろん返金されますし、落札出来た場合は保証金が差し引かれた金額が請求されますので、あまり気にしなくてもいいかもしれません。
出品されていたカメラ・レンズと中古価格の比較
「官公庁オークション」のことがしっかり分かった上で、過去に行われたオークションでどんなカメラやレンズが出品されていて、どれくらいの安さだったのか気になりますよね。
「これは安いぞ!」というものを中古価格と比較して検証していきます。
Sonnar T* E 24mm F1.8 ZA SEL24F18Z
SONYのAPS-C用のカールツァイスの24mm F1.8のレンズ 「Sonnar T* 24mm F1.8 ZA」
ちなみにAmazonでの新品の価格は75,000円。
中古価格では一番安かった「じゃんぱら」で49,500円。
ほか「カメラのキタムラ」や「マップカメラ」で安いもので55,000円。状態が良くなるにつれて60,000円を超えていました。
では「官公庁オークション」だと
まさかの32,000円!
しかも入札件数が1件!
これは入札された方はかなりの嬉しかったはずです。
またオークションの出品名には「第○○○○号 SONY カメラレンズ一式」と簡素にしか記載されていませんが、詳細ページにいって「公売財産目録」をチェックすると細かな出品物の内容が記載されています。
これを見ると「マジかよ!チェックせねば!」って気になってきませんか?
まだまだ続きます。
SONY 単焦点レンズ E 20mm F2.8 APS-C SEL20F28
「SONY E 20mm F2.8 APS-C」はSONY APS-C用の単焦点レンズです。
Amazonでの価格は29,955円。
落札がなかったものの、見積価格が13,000円なので、入札していればそのままの金額で買えたことでしょう。
「カメラのキタムラ」で大体26,000円ほどで販売されているので、こちらも中々お値打ちだったと思います。
また「官公庁オークション」の写真を良く見てみると少しレンズが分厚くなっているように見えますが、これは「Kenko Tokina」のプロテクターが装着されているためのようです。
加えて同じく「Kenko Tokina」のフィルターもついているようなので、実際にはレンズ+プロテクター+フィルターでの出品だったよう。
うーん、結構お得!
NEX-6一式+ズームレンズ E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
「SONY α NEX-6 パワーズームレンズキット E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」はAmazonで65,000円のカメラとレンズキットです。
それが26,000円です。
とはいえ中古相場が32,000円〜くらいなので、こちらは少し安いかな程度。
元々の見積価格は13,000円からのスタートだったようなので、機関が東京都渋谷都税事務所だったこともあってのことかなと思います。
運がよければもっと安値で買えた可能性もありそうですよね。
SIGMA 14mm F2.8 ASPHERICAL
こちらはかなり古い2002年に発売された「SIGMA 14mm F2.8 ASPHERICAL」という出目キンのレンズです。
あまり今は出回っていないレンズですが、それでも「Amazonで販売されている中古」で40,000円以上の値がついています。
こちらも入札はなかったので、もし入札していれば見積価格の14,300円で落札することが出来たことでしょう。
こういった少しレアなレンズもオークションに出品されているのが良いところ。
マイナーすぎて狙って探すようなものではないかもしれませんが、お宝を発見したかのような出会いがあるかもしれません。
官公庁オークションまとめ
狙ったアイテムがある確率は低いしデメリットとなる条件もありますが、それでも運が良ければかなりの掘り出し物が見つかるかもしれない「官公庁オークション」
毎月の宝探しのような感覚でチェックしてみると思わぬものがあるかも。
かなりお得なので自分だけの情報に留めておきたいところですが、遠いところだと結局私も手に入れることが出来ないのでシェアしたいと思います!
この情報で誰かの元にとっておきのカメラやレンズがお値打ち価格で手に入れられたら嬉しいです!