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写真を仕事にする考え方。撮影が上手い人は山ほどいるのに稼げない理由

写真を仕事にする考え方

今の世の中、SNSを見ればすごい綺麗でお洒落な写真が乱立しています。
それなのに写真で稼いでいるよって人は少ないのではないでしょうか?

めちゃくちゃ撮影が上手くてプロ顔負け。でも趣味。
ビジネス
として稼ぐにはどうしたら良いのでしょう。

実際に写真を趣味から仕事にしている私の考えをお伝えしようと思います。
これを読んで実際に行動に移してみれば仕事に繋がるかもしれません。

撮影技術の高さが仕事に繋がるわけではない

カメラ

どうしてもカメラマンと聞くと職人的なイメージがあるかもしれませんが、そうではないと思います。

飲食で考えてみるとわかりやすいかもしれないので例をだしてみます。

美味しい料理が作れます!
こんな料理作ってみました!

それだけ言われても「すごいね!」以外の言葉は普通でてこないのではないでしょうか。
「いつ」「どこで」「どんな料理」を食べさせてくれるのか教えてくれないと感想しか述べられません。

仮にこれがちゃんとお店を構えてなくても
「1月13日の11時〜17時に滋賀県の彦根市の〇〇イベントに自家製パンを出店します!」とかだったら言ってみようかなと考えるわけです。

もっと言うなら
「土日限定!あなたのお家お伺いして余っている食材だけで高級フレンチ風に料理いたします!」なら出来る出来ないはともかくとして、ここに金額を載せて頼む人がいればビジネスとしては成り立ちます。

こう言った商売を打ち出す時に、どれだけ信頼や期待が出来るかが「技術」であって、「技術」があることとビジネスに繋げることが出来るかはベクトルが違うのです。

インスタグラムの発信は技術の提示であってもビジネスの発信ではない

インスタ映え

SNS、特にインスタグラムは上手い写真で溢れていて一見発信し続けていれば仕事の話も来るんじゃなかろうか?って考える人もいると思いますが、現実はなかなか厳しいです。

でも「お仕事の依頼はDMから」みたいなのよく見るし、仕事してる人もいるじゃんって言う方もおられるかもしれませんが、大半は逆です。

元々、生業にしていた人が自己ブランディングのためにアップしているので、実績が違います。
見て実績を知って納得出来るから頼んでみようとも思うわけで、どこの馬の骨とも分からない人に頼むのはリスクが高すぎます。

なので実績が出来たうえで発信するのはビジネスに繋がるかもしれませんが、ただ上手いだけの写真をあげるだけならアーティスト気取りの奴ってだけになる可能性大です。

自己ブランディングで成功した人も中にはいる
保井崇志サムネ非公開: 保井崇志が使うカメラ・機材にインスタグラマーとしての活躍やプロフィールまで知り尽くす

フォトグラファーの保井崇志さんはインスタグラムからプロのフォトグラファーに成られた方なので、一概にインスタグラムでビジネスを成立させることが出来ないわけではないのですが、保井崇志さんの場合はかなり意図して自己ブランディングをされています。

参考 これからプロのフォトグラファーになりたい人は「裏玄関」を探そう

自己ブランディングと海外も視野にいれて京都の日本的で印象的なクオリティーの高い写真を発信し続け、自らも海外メディアにメールなどで売り込みをされていたので、インスタグラム中心とはいえビジネス的な戦略をしっかり捉えられていたことも大きいと思います。

でもこちらはかなり稀有な例です。
あくまでフォトグラファー(自身のスタンスで撮影するアーティスト寄り)なので、一般の方がここまでのし上がるには並大抵の努力じゃ到達出来ないものです。

もしアーティスト的なフォトグラファーになることを目指されているなら、ここからの話はビジネスとしてどう稼ぐかのお話なので読むのを止めていただいても良いと思います。

求められる写真と与える写真の差

例えば「音楽」に携わることでお金を得たいと考えている人が
・「作曲」「編曲」「講師」「アーティスト」
その中でも数あるジャンルの自身の能力とビジネスが合致するもので稼ぐことと
・「バンド」「シンガーソングライター」
トップ層だけが生き残れる世界で稼ぐことは
まったく難易度が違い、ベクトルも違うと言うことです。

前者は求めれるものを提供することでお金が発生するのに対して、後者は与える側です。
ビジネスとしての考え方が大きく変わります。

これは写真にも言えることで、インスタグラムなどの写真の発信は与える側であって、見てもらうのは簡単でもお金を払いだけの評価を得るのは至難の技です。

一方で求められる写真を作り出すことは比較的簡単です。
理想のイメージがあるので「答えのようなもの」はあるからです。

ターゲットを決めて、その方が「撮って欲しい」と思わせる写真を提示できれば良いのですから。

ターゲットにコミットした写真の提示

チットチャートサーカスのパン

チットチャットサーカスのパン集合

実際フリーランスになった最初期の私の場合は、飲食店に狙いを定めて簡単なポートフォリオを作りました。(上の写真)

上手く撮れるどうこうよりも、このクオリティーならお店に伺って少ない機材で短時間で撮影して、ポスター用の高画質からSNS用の軽いデータも最適化してお渡しできることを飲食店のオーナーにお伝えしました。
するとあっさりと仕事の依頼を受けることができました。
それはなぜかと言うと

重要なのは

・その写真を作り出すまでに相手の負担にならないこと
・どういった用途に使うかをこちらが理解していること

どんなに良い写真でも撮るのに丸1日かかるなんて言われたら、大体の人はお断りするはずです。

また依頼をされる方は写真やデザインのプロではないので、写真がどの媒体にはどういった状態が良いかなんて知りません。
ポスター用の写真を撮って欲しいと言われたら、お渡し後にどんなデザイナーにデータを渡すか分からない以上、印刷用のDPIの変更や万一のことを考えてEPSデータ(デザインの際に拡大・縮小をしても画質劣化しないデータ)にするなど、媒体として完成するまでのことを把握していると信頼感得ることができます。

むしろこういったことの方が大切です。
相手の分からない痒いところに手が届くことも価値で、この価値に比重を置かれている方も少なくありません。

格好いい写真は撮れるけど、時間はかかるし後のことはわかりません。
この状態でお金をいただくってスタンスは、とても厳しいです。

どこに行ったってサービス業的な側面はつきまとうし、安心・快適が買えることが何よりの価値になり得るのです。

写真を素材として考える

ポムドテール

写真を撮っている方は、レタッチや編集をしたら完成だと考えているかもしれませんが、写真は伝えるためのツールであり広告媒体やwebから発信するためには、まだいくつかの工程が残っています。

ポスターやチラシならデザインが加わってきますし、webにしたってその写真の内容を文章化されます。
その最終段階まで見通して考えを持っているかどうか。

お金を貰うなら当然知っていて、+αのアイデアや考えまでお伝えできるのが仕事ではないでしょうか。

知識なんて学べばすぐ覚えられるし、写真はあくまで「素材」としての考え方を持っているか否かで、ビジネスに繋げられるかどうかの大きな差だと思います。

伝えることの重要さ

そして何よりその考え方を持って共感してもらうためには、まずは話すことも重要です。
割とカメラマンはサービス業でもあると私は思っているのですが「美容師」などが少し近いかもしれません。

どんなに技術があっても無愛想な美容師って嫌じゃないですか?

それこそポートレートの撮影の際に無愛想にしてたら、絶対良い表情なんて撮れるわけがないはずです。
てことは美容師以上に仕事の出来に影響があるのに、話したり盛り上げたりしないなんて可笑しいでしょ。

または

格好いいけど要望通りじゃない

これも嫌ですよね。頼んだ髪型と違ったら「ちょっとどう言うこと!」てなにりますよね。
写真も格好いいどうこうより、求められたものを形にするのが最善なわけです。

そう考えると写真で稼ぐと言うことは、ビジネス的な側面でどう対応するかを柔軟にできる人の方がいいわけです。
そして保井崇志さんもそうですが、なにが自分にはできるかをしっかり伝えることが何より大切です。

待ってたって誰も依頼なんてして来ないです。
ただ営業するなら、先ほどまでにお伝えした考え方があるか無いかで、相手の方が感じる印象は大きく違ってくるはずです。

営業って言うと堅っ苦しいですが、よく行く飲食店でさらっと伝えてみたり、何かのイベントや集まりの際に話だけでも、響く人には響いて案外さらっと依頼をされることもあるのです。