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ブラケット撮影の撮影方法とは?HDR合成への応用法はどうやってするの

Bracket-shooting

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たまに風景撮影をしている人を見ていると、パシャパシャと連写をしている人を見かけたことはありませんか?

 

動かない風景を連写するというのは違和感がありますよね。

 

風景を連写している人はブラケット撮影をしている可能性があります。

 

ブラケット撮影とはどういった撮影方法なのか見ていきましょう。

ブラケット撮影とは

ブラケット撮影とは同じ構図で設定を変えながら複数の写真を撮影する方法です。

 

フィルムカメラ時代は、写真をすぐに確認したり、現像ソフトでデジタル編集することができないので、露出を変更して複数の写真を撮影するということはよく行われていました。

 

デジタルカメラの場合は、すぐに撮影した写真をプレビューすることができますが、一瞬のシャッターチャンスを逃さないためには、露出を様子見しながら設定するよりも、ブラケット撮影で露出を変化させたものをいっぺんに撮影した方が失敗が少なくなります。

 

さらにデジタル一眼の場合は露出を変化させるだけでなく、ホワイトバランスやISO感度、フォーカス位置を変えながらブラケット撮影することもできます。

 

撮影現場では納得するまで設定を変えながら撮影することもありますが、ベストな設定が決まらない場合にブラケット撮影しておくことで後からじっくりレビューできます。

 

フォーカスブラケット撮影は最新の撮影方法で、様々なピント位置の写真からベストなピント位置の写真を選択できるというメリットだけではありません。

 

フォーカスブラケット撮影した複数の写真を深度合成することで、全体にピントが合った写真を生み出すこともできます

 

デジタル一眼によるブラケット撮影は、単に失敗の確率を下げるというだけでなく、後で合成することで、今までワンショットでは描ききれなかった部分を写真にすることができます。

 

 

ブラケット撮影の方法

基本的にデジタル一眼のブラケット撮影はカメラがオートで撮影してくれます。

 

Canonの場合はAEB(Auto Exposure Bracketing)、NikonはBKT撮影、SONYは連続ブラケットなどという設定項目があります。

 

ブラケット撮影の設定から、露出をどの範囲で変更しながら撮影するかを設定するとブラケット撮影が可能となります。

 

ブラケット撮影を設定されると、設定した枚数の連続撮影が行われるので、撮影するときは連写が終わるまでシャッターボタンを押しっぱなしにするか、シャッターを押し直すと設定が変わりながら撮影されます。

 

できれば連写中に構図が動かないようにカメラを三脚固定することが理想的です。

 

オートブラケット撮影設定できるブラケット撮影の種類や変化させる幅、撮影枚数、シャッターボタンの押し方などはメーカーや機種ごとに違いがあるので、説明書で確認しましょう。

 

 

ブラケット撮影をHDR合成で仕上げる

三脚固定して露出ブラケット撮影をした場合、HDR合成することも可能です。

 

HDR合成することで、より見た目に近い写真を作ることができます。

 

HDR合成とは

HDR合成とはハイダイナミックレンジ合成の略です。

 

近年のデジタル一眼はダイナミックレンジが広いので、白飛びや黒つぶれはかなり少なくなり、一見すると飛んだり潰れたりしているような部分でも、現像ソフトで暗部を持ち上げたり、明部を抑えたりすることで見えない部分を描き出すこともできます。

 

人間は目に入った光をそのまま景色として認識しているのではなく、明るい部分や暗い部分は瞳孔を調節して視認したものを脳内で判別して景色としています。

 

カメラはレンズに入ってきた光をそのまま描写するので人間の目に比べるとダイナミックレンジには限界があります。

 

人間の目で見た景色と比較すると写真は暗部や明部の描写がどうしても甘くなってしまいます。

 

そこでHDR合成です。

 

HDR合成は露出ブラケット撮影した複数の写真を合成することで暗部や明部をよりハッキリと描写することができます。

 

デジタル一眼カメラではHDR合成はカメラの撮影設定の1つとしてカメラ内で合成まで完結できるものが多くなりましたが、選択できるレンジが限定的な場合も多く、より高度なHDR合成をする場合はブラケット撮影したものを、編集ソフトで合成します。

 

 

HDR合成の方法

上の写真は左が露出補正0の写真、右が露出補正±1でブラケット撮影したものをHDR合成したものです。

 

HDR合成の効果が比較できます。

 

それではこの様な効果のあるHDR合成の方法をみていきましょう。

 

三脚固定は必須

HDR合成をするときは構図がまったく同じで露出が違う写真が3枚必要なので、必ず三脚でカメラを固定して撮影する必要があります。

 

歩行者など、動いているものが写ってしまうと合成するときに違和感のある写真になるので注意が必要です。

 

カメラ内合成

HDR合成は最新のデジタル一眼であれば、カメラだけで完結することができます。

 

カメラの設定メニューからHDR合成を選択し、カメラを三脚に固定してシャッターを押せば3枚連続撮影されます。

 

数秒後にHDR合成した写真が出力されます。

 

カメラ内HDR合成でできた写真はRAWではなく主にJPEGで出力されます。

 

編集ソフトを使った合成

三脚固定して露出ブラケットした写真が複数あれば、編集ソフトでHDR合成することもできます。

 

カメラ付属の現像ソフトでもできますし、フリーソフトでも合成することは可能です。

 

今回は汎用性の高いAdobe Lightroomを使ったHDR合成をみていきましょう。

 

LightroomのHDR合成はブラケット撮影した3枚の写真を選択して、右クリックして表示されるメニューから「写真を結合」>「HDR合成」を選択するだけです。

 

Lightroomの場合はDNG形式で出力されるので、SNSなどにアップする場合は合成されたファイルをLightroomかPhotoshopで書き出してJPEGに変換する必要があります。