夜空に煌々と輝く満月。
最近はスーパームーンやストロベリームーンなどの特別な満月が話題となったりもします。
そんな満月、写真に撮ってみたいですよね。
さすがにスマホでは難しいですが、一眼カメラがあれば意外と簡単に月のクレーターまで撮影することができます。
意外と簡単な月撮影
月の表面のクレーターまで詳細に写った写真は望遠鏡などの特別な装備が必要の様に思われます。
また、デジタル一眼を買ったので、とりあえず月を撮影してみてもあまり大きく撮影できずに、月面も白飛びしてしまいなんか違う写真になってしまうということもあります。
しかし、いくつかのポイントを抑えることでエントリー機のデジタル一眼でも月のクレーターまで撮影することができます。
近年のデジカメは2000万画素を超える高画素機が一般的になってきています。
これだけの高画素であれば、月をあまり大きく撮影できなくとも、トリミングしてやることで月を大きく見ることができます。
高画素機であれば月の撮影はそこまで難しいものではありません。
もちろん大きなポスター用に月を撮影するなら超望遠レンズや望遠鏡などが必要になってきますが、SNSにアップする程度の画像であれば、トリミングした画像でも十分な画素数を確保することができます。
必要な道具
では月の撮影に必要な道具を見ていきましょう。
カメラ
撮影するので当然カメラは必要ですが、ある程度の焦点距離があるカメラであればデジタル一眼だけでなく、コンパクトデジタルカメラでも撮影可能です。
スマホに望遠アタッチメントを装着しても撮影できますが、コンデジやスマホの場合は露出設定の変更が難しいことや、マニュアルフォーカスができないという点が問題となります。
焦点距離が長いレンズを使えて、露出設定とマニュアルフォーカスができるということが月を撮影するときのカメラ選びのポイントになります。
望遠レンズ
一眼カメラで月を撮影するときは、望遠レンズを装着します。
長ければ長いほど月は大きく撮影できますが、一眼カメラの交換レンズは800mmくらいが最長の焦点距離で現実的には600mmくらいが入手可能な望遠レンズとなります。
しかし、そんな超望遠レンズを使わなくても、フルサイズなら400mm、APS-Cであれば望遠キットレンズなどでも撮影可能です。
三脚、レリーズ
夜間に望遠撮影をするので、カメラのブレは大きく影響します。
そのため三脚は必須になります。
三脚撮影ではシャッターボタンを押したときの振動も影響するのでレリーズも欲しいところです。
2、3秒のタイマーシャッターを使うことでこのブレは抑えることもできるのでレリーズは必須ではありませんが、簡易的なレリーズはそこまで高い機材ではないので1つ買っておいても良いでしょう。
ピントの合わせ方
月の撮影をするときのピントあわせはAFでも可能ですが、月の表面までしっかりピントを合わせるときはマニュアルフォーカスで正確にピントを合わせる必要があります。
このときは、ライブビュー液晶を使って月を拡大表示し、レンズのピントリングを動かしてピント合わせを行います。
そのため、月の撮影ではバリアングル液晶があると便利です。
三脚に固定したカメラのライブビューはそのままでは身を屈めたりしないと見にくい角度となりますが、バリアングル液晶なら自然な体勢で見ることができるのでピントリングの操作に集中できます。
月撮影の設定方法
カメラの露出設定は基本的にマニュアルで行います。
カメラをマニュアルモードにして、シャッタースピード、絞り、ISO感度の数値を個別に設定します。
マニュアル撮影というと難しく感じるかもしれませんが、昼間のマニュアル設定とは違い、月の場合は最適な数値が大体決まっているので微調整するだけで撮影できます。
ISOはノイズを出さないために100、絞りは月の輪郭がシャープになるようにF8くらいに設定します。
あとはシャッタースピードを1/250前後に設定して、撮影した結果を見ながら調節するだけです。
月は大気の状態や満月や半月では明るさが変わるのでシャッタースピードを調節して露出を決めていきます。
月の撮影は一晩中できるので、慌てて露出を決めてしまう必要はありません。
何度も撮影しながらちょうどよい露出を探すことがポイントです。
また、多少露出がアンダーやオーバーになっても後で現像ソフトを使ってレタッチすればそれなりの写真に仕上げることもできます。
本格的な望遠鏡撮影
月の撮影では望遠レンズを使った撮影だけでなく、望遠鏡を使って本格的に撮影することも可能です。
望遠鏡と、一眼カメラ、スマホなどを接続して撮影するアタッチメントはAmazonなどでも購入できるので、簡単に手に入ります。
望遠鏡を使えば望遠レンズよりもさらに大きく月を撮影することも可能です。
昼間の月や花火や影との組み合わせも
月は単純に月だけを撮影してトリミングで拡大する意外にも、夜の撮影のアクセントとして利用することもできます。
月の手前にある被写体をシルエットとして撮影すれば面白い写真を撮ることができます。
まとめ
- 月の撮影は一眼カメラならキットレンズでもトリミングで拡大できる
- 設定はF8 ISO100を基準にトライ・アンド・エラー
- トリミングや露出補正など現像ソフトでリカバー
特殊な装備やテクニックが必要に思える月撮影ですが、一眼カメラがあれば新たな機材を買い足さなくても簡単に撮影することができます。
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