カメラと一口に言っても、コンパクトデジカメやレンズ交換式のものなど、色んな種類のものがありますよね。
やはりその中でもカメラといえば、レンズ交換式の一眼レフカメラやミラーレスカメラに憧れます。
でもカメラ本体を買ったらOKではないのがレンズ交換式カメラ。
必要機材を一式揃えたらどれくらいの費用が必要なのかまとめてみました。
一眼カメラ生活をはじめるために必要なもの
まずは一眼カメラライフをスタートするために最低限必要なものをリストアップしてみましょう。
カメラボディ
当然ですが一眼カメラ生活をはじめるにはカメラ本体がなくてはなりません。
一眼カメラはセンサーサイズの大きさでAPS-Cとフルサイズにわけられます。
簡単に言うと、APS-Cは比較的お手頃価格、フルサイズはプロやハイアマチュア向け高画質といった具合です。
両者それぞれの購入予算やメリットデメリットは後で細かく見ていきましょう。
レンズ
はじめて一眼カメラを購入するときに忘れてはならないのがレンズを購入する予算です。
一眼カメラはレンズを交換しながら撮影できるということが魅力ですが、レンズと本体は別売りとなっていることが多いです。
レンズキットという形でセットで売られているものもありますが、レンズは2本目、3本目と増やしていくものなのである程度の予算ははじめに考えておいた方が良いでしょう。
記録メディア
一眼カメラをはじめるときに地味に痛い出費となるのが記録メディアです。
年々、高画素化する一眼カメラは記録メディアも大容量、ハイスピードなものが求められます。
容量的には最低でも32G以上はないと一日撮影するなら十分ではありません。
128Gくらいあると安心ですが、そうなると価格も数千円~1万円程度は必要です。
記録メディアはSDカード、XQDカード、CFexpressなどが主流です。
SDカードのUHS-Ⅰであればそこまで値は張りませんが、UHS-ⅡやXQD、CFexpressなどの転送速度が速いものをつかうのであれば、1万円以上の費用は考えておいたほうがよいでしょう。
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一眼カメラはとにかく携帯性がよくありません。
長時間首からさげていると重くて肩が凝るし、精密機器なのでどこかにぶつけたりしないか気を配る必要があります。
なので、カメラを入れるバッグというのは比較的すぐに必要になります。
ただし、最近はカメラバッグの種類も増え、数千円程度の予算でも手に入れられるので、そこまで予算を心配する必要はありません。
防湿庫
持ち運びも気を使いますが、家の中で保管する場所にも気を使うのが一眼カメラです。
むき出しでそこら辺においておくとホコリを被ったり、湿気でレンズにカビが生えてしまうこともあります。
カメラの保管は防湿庫が必要です。
乾燥剤を入れる、簡易的な防湿庫なら1,000円程度から購入できます。
自動的に湿度コントロールしてくれる防湿庫の場合は2万円前後から購入できます。
その他
その他にも、三脚やストロボなど一眼カメラをスタートするとあれこれアイテムが欲しくなりますが、最初に必要なものとしてはパソコンと清掃道具です。
パソコンは絶対に必要というわけではありませんが、写真を整理したり、編集するには必要です。
現像するだけならそこまで高スペックである必要はないので、家にノートパソコンがあれば、それでも十分です。
ただし、1TB程度のHDDはすぐに一杯になるので、外付けHDDなどは後々必要となります。
他に必要なものとしては、清掃道具です。
ホコリを吹き飛ばすブロアーやレンズの拭く専用の道具などはひとつは持っておいたほうが良いでしょう。
カメラ用の掃除用具はセットで1000円程度から購入できます。
一眼カメラボディの予算
一眼カメラボディの予算はカメラの種類によって変わります。
一眼カメラボディの種類はイメージセンサーの大きさでAPS-C、フルサイズに分けられます。
また、光学ファインダーの有無でレフ機とミラーレス機に分けられます。
そしてミラーレス機は電子ビューファインダーの有無で分けられます。
APS-C機の予算
APS-C機はイメージセンサーがフルサイズより一回り小さいので価格もその分抑えられていてエントリー向けとされています。
予算的には5万円前後の高コスパモデルから15万円前後のミドルスペックモデルがあります。
APS-C機にはレフ機、ミラーレス機、EVFの有無両方のモデルがあります。
ミラーレス機で比較するとEVF無しモデルが価格は安くなりますが、レフ機エントリーモデルとミラーレス機EVF無しで比較すると価格はほぼ違いはありません。
フルサイズ機の予算
フルサイズ機はアマチュア機からプロ機まであるので価格はピンキリです。
15万円弱のフルサイズエントリーモデルから80万円前後のフラッグシップ機まで、かなり価格帯は広くなっています。
フルサイズミラーレス機はほとんどがEVF有りモデルです。
価格はレフ機もミラーレス機もアマチュア向け、ハイアマチュア・プロ向け、フラッグシップ機といったグレードで15万円前後、20万円超、40万円超と別れています。
購入予算を抑えるポイント
では最後に、これらの費用を抑えるポイントをみていきましょう。
ボリュームゾーンや型落ちでコスパをあげる
一眼カメラは10万円前後が一番売れる、ボリュームゾーンと呼ばれる価格帯になっています。
つまり、この価格帯のモデルは各メーカーともに消費者アピールに力を入れており、コスパが高いモデルが多くなっています。
また、一番売れる=生産量も多いので値下がりしやすいということも言えます。
値下がりという点では後継機が発売されるなどして型落ちしたモデルもおすすめです。
数年前であれば型落ちしたデジタル一眼レフは画素数が低かったり、機能的な問題もありましたが、デジタル一眼もかなり完成された領域にあり、ここ数年は劇的な画質の向上もないので、型落ちモデルでも数年は十分に使うことができます。
しかし、ミラーレスについては発展途上なので、ミラーレスの場合は型落ちを購入する場合は慎重にスペック比較などをした方がよいでしょう。
レンズキットで予算を抑える
一眼カメラはボディとレンズが別なので、ボディ購入時にはレンズも購入しなければなりません。
しかし、レンズとカメラがセットになったレンズキットモデルを購入すれば予算が抑えられます。
レンズキットはボディとレンズを別で購入するよりも1万円以上安く購入できます。
レンズキットはエントリー機だけでなく、ハイアマチュアモデルなどでも設定されているのでフルサイズデビュー時などもレンズキットを選ぶとお得です。
ボディ内手ブレ補正で予算を抑える
ミラーレス機はボディ内手ブレ補正を搭載したものとレンズ内手ブレ補正を利用するタイプがあります。
ボディ内手ブレ補正があれば、レンズには手ブレ補正機構がないので同性能のレンズであれば価格も抑えられます。
特に社外製レンズやオールドレンズなどはボディ内手ブレ補正があれば選択肢が増えるので後々のレンズ購入費が抑えられます。
まとめ
- APS-Cで一眼カメラをスタートさせるならレンズキットで約10万円、型落ちなら5万円台で購入可能
- フルサイズはレンズキットで20万円前後から
- 購入初期時には記録メディア、防湿庫、清掃道具が必要で費用は合計1万数千円から
なにか新しく趣味をはじめるときは10万円というのは妥当な予算ではないでしょうか。
一眼カメラという趣味はお金がかかるとも思われがちですが、APS-Cのエントリー機であれば10万円以下でもスタートできます。
一方でフルサイズ一眼で本格的にスタートさせる場合は20万円以上の予算が必要なことも事実です。
しかし、APS-Cを経由してフルサイズに行くよりも、最初からフルサイズを購入するというのは後々の出費を考えるとお得な面もあります。
意外と予算に合わせてスタートできるのが一眼カメラです。