NDフィルターの選び方・使い方!スローシャッターとの組み合わせで撮影の幅が広げよう

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nd-filter

一眼カメラのレンズは、なるべく多くの光を取り込むために、高性能になるほどレンズがでかくなります。

そんな、光をできるだけ多く取り込みたいはずのレンズに光量を減らすフィルターを付けるという撮影テクニックがあります。

光量を減らすフィルターはNDフィルターと呼ばれ、スローシャッターと組み合わせてよく使われます。

NDフィルターとは

NDフィルターは日本語では減光フィルターと呼ばれます。

NDフィルターのNDとはNeutral Densityの略で、「中立的な濃度」と訳するとNDフィルターの特徴が見えてくるかもしれません。

NDフィルターは日本語通り、レンズに入る光を減らす効果がありますが、単に暗くするだけではなく、全ての波長の光を均等に減らす効果があります。

均等に減らしてくれるので、色味が変わること無く減光することができます。

色味を変えずに減光するというNDフィルターですが安物の場合は色味が変わってしまうこともあるので、選び方などは注意しましょう。

NDフィルターの使い方や選び方

NDフィルターには2.4.8.16.32と2倍の数字でナンバリングされています。

これは、レンズに入る光量が1/2.1/4.1/8.1/16.1/32になるという意味でNDフィルターの濃さを表しています。

ナンバリングが2倍の数字となっているのは、露光量の段数に合わせているためです。

たとえばND2であれば1段分絞りを開けたり、シャッタースピードを遅くすることができます。

基本的にNDフィルターを使った撮影では、被写体の動きに合わせてどの程度のシャッタースピードを使うかということが先に決定されます。

ただしそのままのシャッタースピードで撮影すると最小ISO感度でも露出オーバーなので、絞りとNDフィルターを使って露光量を抑えます

絞りだけで露光量を抑えようとするとF22などといった極端な絞り値になり、解像感がかなり低くなってしまうので、解像感が保てる絞り値まで段数をあげ、その段数分減光できるNDフィルターで減光するという撮影設定をします。

NDフィルターを選ぶときは、何段分シャッタースピードを遅くするのかということから選びます。

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NDフィルターの種類

NDフィルターには減光できる光量以外にもいくつかの種類があります。

角型NDフィルター

NDフィルターが活躍する撮影シーンでは標準ズームの広角側や広角レンズがよく使われます。

さて、ここで問題が発生します。

広角レンズには出目金と呼ばれる、前玉が飛び出したレンズがあります。

前玉が飛び出しているので、一般的なレンズフィルターは使えません。

そこで、出目金に装着できるNDフィルターとして角型フィルターがあります。

角型フィルターはレンズの前玉に取り付けるのではなく、専用のホルダーでレンズの前に取り付けることができます。

そのため出目金レンズでも前玉と干渉することなくとりつけることができます。

ハーフNDフィルター

ハーフNDフィルターは文字通り、フィルターの半分だけND加工がされているものです。

ハーフNDフィルターを使うことで、画角の半分にだけNDフィルターの効果を与えることができます。

このフィルターは主に空と地上の明るさの違いを調節するために使います。

例えば、朝焼けの時間帯に、街の様子も撮影したい場合や、逆に夜間に地上の灯りを抑えつつ星空撮影をしたい場合などです。

ハーフNDフィルターは角型フィルターが多く、使い方も通常のNDフィルターよりもクセがありますが、NDフィルターの撮影に慣れるとその必要性も感じるようになります。

可変式NDフィルター

NDフィルターは被写体にあわせて、明るさの違うフィルターを何種類も買い揃えなければならないというデメリットがあります。

そんなデメリットを解消してくれるのが可変式NDフィルターです。

可変式NDフィルターは、フィルターをクルクル回転させることで明るさを自在に変えることができます

偏光レンズを2枚組み合わせて可変式NDを実現しているものが多く、無段階で調整できますが、やはり1枚レンズのNDフィルターと比べると解像感が落ちるなどといったデメリットもあります。

ステップダウンリング

ステップダウンリングはNDフィルターを買い揃えるなら1つは持っておきたいアイテムです。

機能的にはフィルター径を大きくするという単純なものですが、これがあれば自分が持っているNDフィルターより径が小さいレンズでも、新たに買うこと無く装着できます。

フィルターのマウントアダプターのようなイメージのアイテムです。

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NDフィルターを使うおすすめの撮影シーン

では最後にNDフィルターのおすすめ撮影シーンを見ていきましょう。

水面

川や滝、噴水などの水の流れは、速いシャッター速度で水滴を止める様に撮影することもありますが、逆に長時間露光をして細い糸が無数に伸びる様に撮影することもあります。

そういった撮影ではシャッタースピードを稼ぐためにNDフィルターがよく使われます。

また、湖面や海面の波を穏やかに撮影したいときもNDフィルターを使って長時間露光します。

それによって水面に霧が出たような雰囲気となり、幻想的な風景を撮影することができます。

水面での撮影といえば桜の花筏もNDフィルターを使って長時間露光しながら撮影すると、違った表情を見せてくれます。

水の流れはNDフィルターが大活躍する被写体です。

人を消す

基本的に、街中を歩く人の流れを撮影しても、個人にクローズアップしなければ肖像権などは問題ありません。

しかし、最近ではコンプライアンス的に、街中の歩行者でもなるべく顔が写らないように配慮した写真が求められることもあります。

そういった場合はNDフィルターを使って昼間でもある程度の長時間露光することで人をぼかすことができます。

この撮影方法は、単に人を消すだけでなく、人の流れを表現したいときにもよく使われます。

夜景

夜景撮影は元々暗いところでの撮影なのであまりNDフィルターの出番はなさそうですが、車のライトの光跡などを撮影する場合は露出オーバーとなることもあるのでNDフィルターを使うことがあります。

連続撮影をして比較明合成をすることも可能ですが、その場合は光跡がシャッターのタイミングで切れてしまうこともあります。

NDフィルターを使うことで長い光跡を写すことができます。

流し撮り

流し撮りでもNDフィルターを使うことがあります。

自動車などの動きが早い被写体であればシャッタースピードは1/20秒でも十分に流すことができます。

しかし、走る人や上りを登る自転車はスピードが遅いので流すには数秒の露光が必要で露出オーバーとなります。

そこでNDフィルターを使って、シャッタースピードを確保します。

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