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Canon EOS 90Dがついに登場!80Dから驚異のスペックアップをした最強のAPS-Cレフ機の実力とは?

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ここ数年、ずっと噂になったり、スペック予想が繰り広げられていたEOS 80Dの後継機、90Dがついに発表されました。

 

ユーザーの予想を覆すような大幅進化が見られたのでしょうか。

 

発表となった90Dのスペックをみていきましょう。

使いやすさで人気を誇った80D

Canonのデジタル一眼入門機としてはEOS Kissシリーズが有名ですが、EOS Kissはどちらかというと家族写真を綺麗に撮りたいという目的などライトユーザー向けのカメラです。

 

本格的にカメラを趣味とするヘビーユーザー向けの入門機となるのがCanon 2桁Dとなります。

 

EOS 80Dはバリアングル液晶搭載で動画が撮影しやすく、発売当時のYoutube人気と相まって人気機種となりました。

 

当然、写真機としても45点の測距点をもつ位相差AFや7コマ/秒の連写、視野率100%のファインダーなど十分な性能を備えており、これから写真を趣味として初める人がマルチな撮影が可能となる性能を備えています。

 

そのため、発売から2年経つころから後継機の登場を待ちわびる声が多く、ネット上ではCanonが新製品発表を予定するたびに発売が毎回噂になっていました。

 

新たな可能性を感じさせる一眼レフEOS 90D

CanonはEOS 90Dを「一眼レフの完成形」の1つの形として発表しました。

 

既にデジタル一眼の画素数は天井が見えた感があり、APS-C機として2000万画素台がよく使われている中で、EOS 90Dはあえてワンステップ上の3250万画素という超高画素を実現しました。

 

APS-Cの小さなCMOSにそれだけの受光素子を詰め込んだのはさすがCanonです。

 

また連写速度は80Dの7コマ/秒から上位機となる7D MarkⅡと同等の10コマ/秒となりました。

 

さらに80DではQボタンがあった位置に7D MarkⅡと同じくジョイスティック状のマルチセレクターが搭載され、操作系が改善されました。

 

正式発表ではありませんが、90DはCanon最後のAPS-Cレフ機という噂や、7Dの後継を兼ねるとの噂もあり、Canon APS-Cレフ機最上位機種という位置づけを担えるスペックとなっています。

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AFは大幅性能アップ

AFについて、位相差AFの測距点は80Dと変わっていませんが、その性能は大きくアップしています。

 

約22万画素の測光センサーと発売時点で他のレフ機には未搭載の最新映像エンジンDIGIC8を搭載したことで、画質もAFも80Dから大幅な向上があります。

 

この測光センサーとDIGIC8はEOS iTR AFシステム搭載を可能としました。

 

EOS iTR AFはファインダー撮影時でも被写体の顔を検出することが可能で、AFの追従精度が大幅アップします。

 

また、AF測距点も従来の四角のエリアだけではなく、点でも指定できる様になったことから高精度のAFが可能となりました。

 

さらにライブビューではミラーレスで話題となった瞳AFに対応

 

動画撮影時も瞳AFでピントを被写体に追従させられるので、自撮り動画などでも撮影が捗ります。

 

電子シャッターにも対応していて、ミラーレスと一眼レフの長所を合わせた様な性能となっています。

 

電子シャッターによってライブビュー撮影では11コマ/秒という高速連写も可能となっています。

 

高速連写と高い精度のAF追従の組み合わせは動体撮影では大きな武器となります。

 

まさに一眼レフの完成形の名に足る高性能AFとなっています。

 

 

全体的な完成度は高い一方で期待はずれな点も

販売価格が初心者でも手を出しやすい価格にするために、「一眼レフの完成形」とはいえ、ある程度の妥協も必要であることは言うまでもありません。

 

ただ、90Dのスペックで非常に残念なのが4K30pしか動画対応していないところではないでしょうか。

 

80Dは写真機としてだけでなく、動画機としての人気もあったことを考えると90Dでは4K60pでの撮影に対応して欲しかったところです。

 

この4K60pというスペックは多くのメーカーで現状ほぼハイエンドモデル限定となっていることを考えると映像エンジンへの負荷など、かなり技術的なハードルが高いのかもしれません。

 

アマチュアでも手が届く4K60pの一眼動画撮影はもう少しお預けのようです。

 

もう一点残念なのがシングルカードスロットという点です。

 

UHS-Ⅱに対応したことで容量的な問題は解消されるかもしれませんが、SDカードは端子がむき出しなので静電気に弱いという弱点があります。

 

また、画素数も増えたので扱うデータ量が増えることも考えるとバックアップ用に2スロットは欲しいところでした。

 

ただし、この2点が改善されればもはやプロ機とも言えるスペックになってしまうわけで、価格もかなり上乗せになってしまいそうです。

 

このクラスのカメラにそこまで要求するのは欲張りかもしれませんね

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80Dからの買い替えはありか

7D相当の連写性能と3000万超えの高画素数でCanon APS-C最高スペックとなった90Dですが、80Dからの買い替えはアリと言えるのでしょうか。

 

プロ機クラスの1Dシリーズや5Dシリーズであれば、新発売された同一クラスの機種への買い替えというのはよく行われます。

 

2桁Dクラスの一眼レフ、ミドルクラスで同一クラスの買い替えはためらうユーザーも多くいることでしょう。

 

もし、APS-Cの画角や感度に既に限界を感じているのであれば、90Dではなくフルサイズ機を選択する方がベターでしょう。

 

しかし、望遠撮影でのAPS-Cのメリットや高速連写機が必要な被写体、飛行機や鳥などの撮影がメインであれば80Dから90Dへの買い替えはかなりメリットがありそうです。

 

80Dと90Dの2台持ちにするメリットはそこまで感じませんが、80Dを下取りに出して90D購入のための予算に回せば、お財布的にも余裕が生まれます。

 

APS-C機買い足しにはそこまで魅力はありませんが、90Dは80Dの後継というよりは上位モデルとも言えるスペックなので買い替えには十分な魅力があります。

 

もちろん、初めて手にする一眼レフ、EOS Kissからの買い替えとしては申し分ないスペックで、80Dが90Dの発売が決まった今でも需要があるカメラであるように、長く使えるカメラとなっています。