一眼カメラのレンズにフィルターをつけて撮影していますか?
フィルターと言えば、レンズ購入時に前玉を守るために保護フィルターを同時購入して装着するというのはよくあるパターンですね。
しかし、保護フィルターしか使わないというのは一眼カメラならもったいない限り。
今回は激安フィルターセットを使ってレンズフィルターの楽しみ方をご紹介します。
2000円+ちょっとで買えるレンズフィルターセット
レンズを交換していろいろな撮影することこそが一眼カメラの楽しみ。
そうは言っても一眼カメラのレンズってお高いんですよね。
様々な種類のレンズを買い揃えるには、数十万円もかかりますが、様々な種類のレンズフィルターであれば、Amazonでなんと2000円ちょっとで買えてしまいます。
約2000円で買えるフィルターセットの内容は以下の通りです。
・NDフィルター3種
・クローズアップフィルター4種
・PLフィルター
・NDフィルター
・FLDフィルター
・UVフィルター
・フィルターケース
・ミニ3脚
・花形フード
・ラバーフード
・レンズキャップ
・レンズキャップストラップ
・クリーニングクロス
・メモリーカードケース
なんとこれだけセットになって約2000円です。
もちろん、本格的に使うのであればレンズフィルターは有名メーカーのものが写りもよくなりますが、とりあえずの1セットということで、一通りのフィルターをセットで格安で手に入れておくと撮影の幅が広がります。
レンズフィルターそれぞれの使い方
フィルターセットで購入することができる6種類のフィルターそれぞれの使い方をみていきましょう。
クローズアップフィルター
おそらく、多くの人がクローズアップフィルターのセットを購入するきっかけでこの商品を見つけるのではないでしょうか。
クローズアップフィルターは標準レンズでもマクロ撮影が楽しめるフィルターです。
クローズアップフィルターはいわゆる凸レンズで、番号によって最短撮影距離が変わってきます。
今回のフィルターセットには1.2.4.10という番号があるので、10番のクローズアップフィルターを使えばかなり接写して拡大撮影することができます。
上から順にフィルターなし55mm、クローズアップ1、クローズアップ10を装着しての撮影。
NDフィルター
NDフィルターは減光フィルターとも呼ばれ、長時間露光を行うときになどシャッタースピードを稼ぎたいときによく使われるフィルターです。
NDフィルターもクローズアップフィルターと同じ様にナンバリングがあり、数字が大きいほど暗いフィルターになります。
このフィルターセットには2.4.8のNDフィルターがセットされています。
NDフィルターは重ねて使うこともできるので、最大で14段分のシャッタースピードを稼ぐことができます。
ちょっとした長時間露光であればこのフィルターセットで十分に対応することができます。
ND2、4、8のフィルターを全て装着すれば日中でもシャッタースピード10sといった長時間露光が可能です。
PLフィルター
PLフィルターは偏光レンズを使ったフィルターでコントラストをアップさせたり、乱反射を抑えたいときに使うフィルターです。
CPLフィルターとPLの前にCが書かれているものが多くなりますが、CPLフィルターはAFに対応するPLフィルターで、現在市販されるPLフィルターのほとんどがCPLフィルターです。
PLフィルターは主に風景撮影で自然の緑や海や空の青を強調するために使ったり、水面などの反射を抑えるときに使います。
PLフィルターフィルターの効果は光の方向やフィルターの向きで変わるので、PLフィルターはクルクル回転できるように作られています。
今回のセット品のPLフィルターにももちろんこの機構があり、回転させて効果を調整することができます。
左がフィルターなし、右がPLフィルター使用での撮影。
緑や青が濃くなり、海面の反射も抑えられています。
UVフィルターとFLDフィルター
UVフィルターは紫外線をカットすることでコントラストが若干アップするフィルターです。
大きく写真が変化するというフィルターではないので、もし保護フィルターを持っていないのであれば、保護フィルター代わりとして使うこともできます。
FLDフィルターは蛍光灯照明下での色温度を補正するフィルターですが、ホワイトバランスをオートで補正したり、現像ソフトで編集できるデジタル一眼ではあまり使う機会が少ないフィルターです。
FLDフィルターはカラーフィルターなので、撮影すると全体がこの様な色合いになります。
意外と使える付属品とやっぱり使えない付属品
2000円で買ったレンズフィルターセットですが、フィルター以外にも付属品がいろいろあります。
それぞれの付属品を評価してみましょう。
意外と使える付属品
激安セットの付属品というと、おまけみたいなものですが、意外と嬉しい付属品もあります。
今回最も嬉しい付属品はレンズキャップとキャップ用ストラップでした。
レンズキャップはレンズを買うごとに付属しているので、壊したりなくしたりしない限りは不足するということはないのですが、長く使っているとちょっと緩くなります。
手持ちのレンズキャップがちょっと緩くなっていたので、新しいレンズキャップは助かります。
もう1つ嬉しい付属品がラバーフードです。
ラバーフードは窓越しの夜景撮影時などに、ガラスの反射を抑えるために使います。
ガラス越しの撮影はそこまで頻度が高くないので、ラバーフードがなくても大して困らないのですが、あったら便利という撮影グッズ。
そんなグッズが付属品で手に入るのですからお得です。
やっぱり使えない付属品
激安で買ったのもに使えないと評価することはおこがましいかもしれませんが、必要ないかなとも思えるものをピックアップしてみましょう。
フィルター以外の付属品のなかで、使えたらいいなと期待していたものが花形フードです。
キットレンズはレンズフードが別売りとなっていることが多く、キットレンズなのでわざわざ買わなくていいかなと思ってしまいます。
そんなレンズフードが付属しているので期待しましたが、ネジ式のレンズフードなので、フィルターを付け替える度にフードも外さなくてはならず、またフォーカス時に前玉と一緒にクルクル回ってしまうので花形フードはちょっと使いにくいのです。
ミニ三脚はよく100均で売られているものと同じもので一眼カメラの重さには全く耐えられないので使えません。
激安フィルターセットは今回ご紹介したもの以外にもいろいろなメーカーが発売していて、いろいろなセットがあります。
一通りフィルターを持っていると、同じ景色でも様々な撮影ができるので、自分にあったフィルターセットを1つ買ってみることをおすすめします。