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マジックアワーやトワイライトタイムの撮影で写真に魔法をかける設定とは?

トワイライトタイム撮影

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トワイライトタイム撮影

誰にでも訪れる、人生の中で最も美しく輝く時

 

三谷幸喜監督の映画では、そう表現されたマジックアワー。

 

トワイライトタイムとも呼ばれるその時間帯はどういった魔法を写真にかけてくれるのでしょう。

 

マジックアワーやトワイライトタイムの写真の撮り方をみていきましょう。

トワイライトタイム・マジックアワーとは

マジックアワーとは日没、日の出前後の数十分間、薄明かりの時間帯を指します。

 

この時間帯は撮影業界では魔法の時間とされていて、日中には平凡でしかない景色でも、マジックアワーに撮影すれば魔法がかかったかのように芸術的な映像になるとされています。

 

また、マジックアワーは空の色や太陽の角度によって様々な別名もあります。

 

トワイライトタイム

トワイライトタイムはマジックアワーの中でも、夜景撮影でよく使われる用語です。

 

トワイライトとは日本語では黄昏のことで、夕方の黄昏時のことをトワイライトタイムと呼ばれます。

 

この時間に行う夜景撮影では、空に明かりが残っているので、人工的な照明だけでなく自然光で山の輪郭や水面の反射などを写真に収めることができ、真夜中の夜景写真とは違った雰囲気の写真となります。

 

ブルーアワー

トワイライトタイムの中でも藍染の様に濃紺に染まった空はブルーアワー、ブルーモーメントとも呼ばれます。

 

ブルーアワーは主に北欧の白夜を表現して使われる言葉です。

 

北極圏では白夜になると、太陽は常に低い位置で沈むこと無く照らし続けますが、北極圏から少し緯度が低い北欧では真っ暗な夜は来ないものの、太陽が微妙に高さを変えて地平に沈む時間もあります。

 

日本では10分程度しかないブルーアワーですが、北欧では非常に長い時間ブルーアワーが訪れることになります。

 

ゴールデンアワー

ゴールデンアワーはマジックアワーの中でも、太陽が地平に沈む前の時間で、夕日が世界を黄金色に染める時間帯のことです。

 

トワイライトタイムにも黄昏時という意味がありますが、どちらかというとゴールデンアワーの方が黄昏時という表現にピッタリといえます。

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マジックアワーの仕組み

ちょっと本筋から離れて、専門的な話になってしまいますが、マジックアワーの仕組みについても説明しておきます。

 

光の性質を理解するということは写真撮影ではとても大切なことです。

 

空が青い理由

まずはマジックアワーの前に、日中の空が青い理由から説明していきます。

 

太陽の光には、いわゆる虹の七色、赤橙黄緑青藍紫という光が含まれています。

 

この内、赤系の光は波長が長く、青系の光になるほど波長が短くなっています。

 

光は、空気中の窒素や酸素の様な波長よりも小さい物質に当たるとレイリー散乱という光の散乱が起こります。

 

レイリー散乱では波長の短い光が多く散乱します。

 

そのため、日中は青い光が多く散乱し、そらは青く見えるのです。

 

ちなみに、光の散乱にはミー散乱というものもあります。

 

光の波長よりも大きい空気中の水蒸気やゴミなどに当たるとミー散乱が起こります。

 

ミー散乱は波長には関係せずに全ての色の光を散乱させるので水蒸気で構成された雲は白く見えます。

 

また、ガスっている空が白けて見えるのもミー散乱による効果です。

 

朝日や夕日が赤い理由

空が青い理由がわかった次は、朝日や夕日について見ていきましょう。

 

日中の太陽と、朝日や夕日の違いは、大気の層を通過する距離です。

 

真上から当たる日中の太陽と違い、朝日や夕日は斜めに大気を通過するので、青い光は散乱してしまい、赤系の光しか届かなくなります

 

そのため、黄色や赤の光がマジックアワーを生み出すのです。

 

ブルーアワーの仕組み

ここまで理解すると、ブルーアワーが謎に思えてくることでしょう。

 

青い光が届かなくなって、夕日が赤くなったのに、その後、再び空が紺色、青系の色となることは不思議に思えてきます。

 

ブルーアワーは太陽が地平線の下に沈み込んでしまった状態なので、回折した光、地球の丸みに合わせて回り込んだ僅かな光が空を照らしています。

 

そういった光は、大気圏の最も外にあるオゾン層を長く通過してきています。

 

オゾン層は赤や黄色の波長が長い光を吸収する性質があるので、ブルーアワーには微かな青い光が空を紺に染めるのです。

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マジックアワー撮影の条件

さて、マジックアワーの仕組みがわかると、マジックアワーに綺麗な写真を撮影する条件もみえてきます。

 

まずはミー散乱が起こらないということが大きな条件となります。

 

大気中に雲や汚染ガス、塵などが多いとミー散乱が起きて空が白けてしまうので、マジックアワーでも綺麗な色が出ません。

 

特に西日本では黄砂に注意する必要があります。

 

次に季節によっても変化するというポイントがあります。

 

マジックアワーは太陽の角度が大切です。

 

地平線と太陽の沈む角度が浅い冬の方がマジックアワーは長くなります。

 

日没や日の出前後のわずかなマジックアワーに撮影を行うためには、大気のコンディションや季節によって変動する時間帯を把握することが大切になります。

 

マジックアワーアプリ

季節や気象条件で変動するマジックアワーはベストな時間に撮影するには何日も粘ったり、長年の経験によって判断することが必要とされたりしてきました。

 

しかし、最近ではマジックアワーはスマホのアプリで正確に把握することができます。

 

アプリストアにはマジックアワーを知らせてくれるアプリが複数アップされているので、使いやすいものを選ぶと良いでしょう。

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マジックアワー・トワイライトタイム撮影時のカメラ設定

 

何気ない景色も魔法で絶景に変えてくれるマジックアワーですが、より良く写すにはカメラの設定も大切です。

 

太陽の向きに注意

マジックアワーの撮影で最も注意すべきことは太陽の向きです。

 

マジックアワーは太陽を中心として空にグラデーションができます。

 

綺麗な空のグラデーションを撮影するには逆光での撮影が基本になります。

 

特にゴールデンアワーには逆光で人物をシルエット撮影すると素敵な写真になります。

 

ISO感度に注意

マジックアワーの撮影では日中ほどの強い光ではないので、どうしてもISO感度が高くなりがちになります。

 

特にトワイライトタイムなどでは、光量もかなり落ちるのでISO感度が高くなります。

そうなると気になるのがノイズです。

 

トワイライトタイムの夜景撮影でノイズが目立ってしまうと残念な写真になってしまいます。

ISO感度をオートにしてしまうとカメラが自動で高く設定してしまうので、マジックアワーの撮影ではISO感度をマニュアルで設定するようにしましょう。

 

ISO感度を下げるには絞りを開けてシャッタースピードを遅くするということは常道ですが、風景撮影はピント範囲を広げるためにF値を大きくします。

 

その場合はシャッタースピードをさらに遅くする必要があるので、カメラを三脚に据えてブレを抑えるといった対策をしなければなりません。

 

必ずRAWで保存する

マジックアワーの写真はホワイトバランスが崩れているということがあります。

 

短時間にどんどん光の色が変わるマジックアワーでは、臨機応変にホワイトバランスを調整するのが難しいからです。

 

そこで、現場ではホワイトバランスをオートに設定しておいて、後から自分のイメージに合わせて調整した方が雰囲気の良い写真が生まれやすくなります。

 

さらに、ISO感度をマニュアルにしたことで露出もあっていないこともあります。

 

後から調整することを考えると、RAWで保存しておくことがベストです。

 

 

さて、いろいろ考えると、マジックアワーの撮影も難しく感じてしまった人もいるかも知れませんが安心してください。

 

マジックアワーを逃したし、撮影失敗してまったら、明日を待てば良いのです。

 

マジックアワーは毎日誰にでも訪れる最高の瞬間なのですから。