SNSと印刷へ同じ写真を使う場合は、元データを残したまま用途別の納品版を書き出します。SNSは掲載先の縦横比とピクセル数、印刷は仕上がり寸法と必要な解像度・色の指定を先に確認しましょう。一つの小さなJPEGを後から拡大して両用にするより、原本から別々に作る方が調整しやすくなります。
掲載先が必要とする条件を確認する
SNSでも通常投稿、ストーリー、広告では縦横比や安全な余白が違います。サービスの仕様は変わるため、納品時点の掲載先の案内と依頼者の運用を確認します。特定のピクセル数をすべての媒体で万能な設定にしないことが大切です。
印刷は、チラシかポスターか、写真だけか文字と組み合わせるかによって必要条件が変わります。印刷会社や制作担当者の入稿指定を先に確認してください。
SNS用は構図と容量を整える
元画像から必要な縦横比へ切り出し、主役や文字を置く余白が残るかを確認します。同じ写真を縦長と正方形へ使う場合、それぞれで商品の端が切れていないかを見ます。
一般的なWeb共有ではsRGBのSDR JPEGを出発点に考えられますが、掲載先や依頼者の指定を優先します。画質を極端に下げず、アップロード容量と見た目のバランスを確認しましょう。
印刷用は寸法から必要画素数を考える
必要画素数は「印刷する長さのインチ数×ppi」で求められます。たとえば長辺20cmを300ppiで使う想定なら、20÷2.54×300で約2362ピクセルです。これは計算例で、すべての印刷に300ppiが必須という意味ではありません。
撮影データの解像度の数値を変更するだけで、失われた細部が増えるわけではありません。リサイズと解像度情報の変更を区別し、元の画素数で必要な寸法へ使えるか確認します。
色空間とシャープの指定を分ける
印刷先がRGB画像を求める場合も、特定のプロファイルや変換を指定する場合もあります。「印刷だから自分で必ずCMYKへ変える」と決めず、制作側の指示を確認してください。
Web用と用紙向けでは出力時のシャープ調整も変わることがあります。同じ強さを無条件に使わず、画面と実際の出力の条件で確認します。色が重要なら確認用の少量出力を相談するとよいでしょう。
ファイル名とフォルダで用途を明示する
「web」と「print」のように保存先を分け、ファイル名にも用途を含めると誤使用を減らせます。納品案内には、用途、縦横比、ピクセル数、形式、色空間を短く記載します。
書き出し後は実際のファイルを開き、写真の内容、端の切れ、ファイルサイズ、枚数を確認します。元データと納品版を混ぜず、依頼者がどのファイルを使えばよいか分かる状態で渡しましょう。
よくある質問
72ppiならSNS向けの画質になりますか?
画面表示では主にピクセル寸法が関係します。ppiの値だけを変えても同じ画素数なら、画面上の細部が増減するわけではありません。
印刷用の大きなJPEGをSNSへ使ってもよいですか?
使える場合もありますが、容量や自動縮小、切り抜きの結果が変わります。用途別に確認済みの版を用意すると扱いやすくなります。
次の撮影で試すこと
次の納品ではWeb用と印刷用の条件を一行ずつ書き、その条件に合わせた版を原本から作ってください。送付前に実ファイルを開くところまでを工程に含めましょう。
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